虚血性心疾患7例において
99mTc-tetrofosmin (PPN1011) 心筋SPECTの臨床的有用性を検討した。
201Tlとの一致率は, 安静像で65%, 負荷像で75%と良好であったが, 下後壁についての一致率は低かった。冠動脈造影で有意狭窄を認めた領域の検出率は,
201Tl,
99mTc-tetrofosminともに78%であったが, 右冠動脈支配領域では,
99mTc-tetrofosminの方が検出率が高く, 下後壁の病変の描出に優れていると思われた。viability評価では,
201Tl,
99mTc-tetrofosminともに過小評価群があった。
99mTc-tetrofosminは, 虚血性心疾患における心筋血流の評価に有用と思われた。
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