本論文は,
99mTc標識化合物の腫瘍親和性に関する検討, 第II報として,
99mTc-EHDP (diphosphonate) ,
99mTc-DMSA (dimercaptosuccinic acid) および
99mTc-DSDP (diethyl stilbestrol diphosphate) のエールリッヒ担がんマウスの体内分布および経時的イメージについて述べた。
腫瘍集積率の最大値および移植腫瘍陽性描画は
99mTc-DSDPが最もすぐれていたが, 血液クリアランスは,
99mTc-EHDPが最も良い値を示した。
99mTc-DSDPの腫瘍集積機序に関しては不明であるが, 腫瘍組織内のphosphatase活性に依存していることが文献的に考察された。
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