127I (p,
xn)
123, 125, 127Xe反応に対する励起関数測定を行った。それぞれの反応断面積の最大値は, 370mb (54MeV) , 900mb (29MeV) , 280mb (12MeV) であった。60MeVプロトンを入射粒子とした場合, NaIターゲット中での
123, 125Xeのthick target yieldはそれぞれ5.2GBq (140mCi) /μAh, 1.5GBq (40mCi) /μAhであった。
123Iを効果的に生産するための照射時間,
123Xeが崩壊して
123Iになるための待ち時間, ビーム出口エネルギーなどの関係について検討した結果, ビーム出口エネルギーは45MeV程度, 最適待ち時間は照射時間に依存するが, 7時間照射の場合には4時間程度が最適であることが判明した。最適待ち時間でのNaI中における
123Iの収率は0.52GBq (14mCi) /μAhであった。
1231の実際的な生産では, ターゲットとして60%NaI水溶液 (厚さ10mm) を用い, 30ml/分の流速でヘリウムガスを流しながら60MeVプロトン3.2-4.1μAで5-6時間照射を行った。5.6-7.0GBq (150-190mCi) の
123Iが0.27±0.03GBq (7.2±0.9mCi) /μAhの収率で得られた。この時の
125Iの混入率は0.22±0.07%であった。NaI (25%) +l
2 (50%) +H
2O (25%) 溶液を用いることにより収率は1.6倍程増加した。
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