本報は強く放射化した加速器室コンクリートに対する除染の実施例である。先端医学薬学研究センターの加速器室の除染を行った。コンクリートの表面線量率はサーベイメータを用いて50 cmメッシュで測定した。放射能濃度の深度分布はコアボーリングにより7か所で得た。これらから詳細に放射化領域を見積もり,斫り除去した。表面線量率は検出限界以下になった。細かなメッシュでの除去深度の決定は,放射性廃棄物の削減に貢献した。
東京RBC(Radiation Biology Conference:放射線生物学東京談話会)の創設期前後に焦点をあてて,若い研究者集団がひとつの国際シンポジウムをきっかけとして,いかに連帯し活動したかを創設50周年記念講演をもとにして紹介した。