肝ラジオアイソトープアンギオグラフィ蓄積像なる画像法を考案し, びまん性肝疾患における臨床的有用性につき検討した。方法はシンチカメラ下仰臥位の患者に
99mTc-スズコロイド111-222MBqを肘静脈より注入後100秒間の積算像を1フレーム上に表示した。画像上肉眼的に肝と右下肺野濃度とを比較し3型に分類した。肝肺濃度比で肝>肺, 肝=肺, 肝<肺をおのおのI型, II型, III型とした。肝疾患分類は肝機能正常群, 肝機能異常群, 肝硬変群の3群に分類した。各例数は208例, 305例, 82例で総計595例につき検討した。II型もしくはIII型の場合肝機能障害が, III型の場合肝硬変が疑われ, I型の場合肝硬変は否定的であった。
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