ラットにおけるdibutyrylated trimetoquinol (BAQ-509) およびtrimetoquinol (AQL-208) の吸収, 分布, 排泄, 代謝について検討した結果,
3H-BAQ-509は
3H-AQL-208よりも速やかに吸収され, 前者の吸収半減期は80分であったのに対し, 後者のそれは190分であった。両化合物を投与し20分時点における気管支拡張作用を示すAQL-208の体内分布量において前者は後者にくらべ血液, 肝, 腎で2~11倍であった。
3H-BAQ-509投与48時間までに排泄された尿中の放射能は投与量の67%であり, 糞中には29%であった。一方, 4時間までに排泄された尿中の代謝物を検索すると, 未変化の
3H-BAQ-509は0.11%にすぎず, 69.3%がAQL-208のグルクロン酸抱合体であり, 29.3%がmethoxy-AQL-208のグルクロン酸抱合体であった。
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