99mTc-Sn-phytate (Daiichi Radioisotope Labs., Ltd.) ,
99mTC-Sn-colloid (electrolysis, Dainabot Lab., Ltd.) ,
99mTc-Sn-colloid (Daiichi Radioisotope Labs., Ltd.) それぞれによるび漫性肝疾患診断の可能性を検討するため, 正常例を含む合計68例に
198Au-colloidと
99mTc化合物を同時投与し, 得られたシンチグラムおよびK
L値の比較検討を行なった。
その結果,
99mTC-phytateによるシンチグラムは
198Auのそれに最も近似し, またK
L値も比較的近い値が得られ, び漫性肝疾患診断にもよく応用できることがわかった。
99mTc-Sn-colloidの2種類ともに脾摂取が高過ぎ, またK
L値が高く, しかもバラッキもあることから, び漫性肝疾患診断には理想的とはいえなかった。むしろ, 腫瘤診断と脾シンチグラム用としてすぐれていると思われた。
99mTCの3化合物ともに副作用はまったくみられず, きわめて安全に使用できるものと判断した。
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