放射線照射食品に誘導されるラジカルをPulse-ESRとCW-ESRで計測し、緩和時間(T
1,T
2)の計測を行った。緩和時間はPulse-ESRにより直接求めたが,CW-ESRでは計測した信号パラメーターより間接的に算出した。照射強力粉及び照射黒コショウのPulse-ESR信号の観測に成功した。照射食品のT
1,T
2はCW-ESR法により,算出できるが,値が若干小さくなる傾向にあることがわかった。これは食品中の含有する蛋白質のような成分によりESR信号が与える算出のためのパラメーターが影響を受けるからである。
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