巻号一覧
62 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1～7を表示しています
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原著
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平山 英夫2013 年 62 巻 6 号 p. 335-345
発行日: 2013年
公開日: 2013/06/28
ジャーナル オープンアクセス本論文では，福島県等で地表に広く分布した134Cs及び137Cs環境において着用された個人線量計により測定される線量について，モンテカルロ計算コードEGS5で評価を行ったのでその結果を報告する。
個人線量計は，実用量である個人線量当量Hp(10)を測定することを目的とした線量計であるが，広く地表に分布した線源による被ばくの場合は，線量計を着用している前面だけでなく若干下向きの角度を中心に様々な角度から光子が入射するため，数値的には実効線量に相当する線量を結果的に測定していることになるという結果が得られた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (6526K) -
井手 俊太, 月本 光俊, 小島 周二2013 年 62 巻 6 号 p. 347-357
発行日: 2013年
公開日: 2013/06/28
ジャーナル オープンアクセスゼオライトやプルシアンブルーに代わる吸着剤として天然に存在する古代貝化石(Ancient Shellfish Fossil，以下ASF)による水中137Csの吸着/除去，動物体内吸収抑制に関する基礎的検討を行った。その結果，ASFの放射性セシウムに対する選択的吸着能が明らかとなった。今後，福島第一原発事故に伴う土壌，焼却灰，汚染水等に含まれる放射性セシウムの吸着・固定さらに，放射能汚染除去作業従事者の人体皮膚表面からの除染への利用を検討する。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (6045K)
速報
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翠川 美穂, 林 徹2013 年 62 巻 6 号 p. 359-364
発行日: 2013年
公開日: 2013/06/28
ジャーナル オープンアクセス幼稚園給食の放射能汚染状況の理解に役立てるため，政府公表の放射能汚染データを活用して，聖徳大学附属幼稚園の給食中の放射性セシウム量と40K量を計算した。1日の給食に含まれるセシウム量の平均値は1Bq以下，40K量は約8.6Bqとなった。1年間の給食中の放射能の合計はセシウムが100Bq，40Kが1100Bqとなり，セシウムによる預託実効線量は1μSvとなった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (3279K)
資料
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小須田 茂, 井上 登美夫2013 年 62 巻 6 号 p. 365-373
発行日: 2013年
公開日: 2013/06/28
ジャーナル オープンアクセス2012年3月タイ，チェンマイでIAEA/RCA第1回プロジェクト会議(RAS6061/9001/01)が開催され，アジア13か国の代表が核医学の現状を報告した。アジア諸国内で，核医学装置，放射性医薬品，人的資源で大きな差がみられた。PET/CTの普及率では韓国が第1位で，導入台数148台，国民32万人に1台に相当する。これはバングラデシュの475倍にあたる。第2位はシンガポール，第3位はマレーシアであった。ミャンマーではPET/CTはいまだ導入されていない。今回の会議で発表されたアジア諸国のデータは，今後計画されているIAEA/RCAの発展途上国を対象としたPET/CT，SPECT/CTトレーニング計画にとって貴重な資料となると思われる。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (6155K) -
湊 進2013 年 62 巻 6 号 p. 375-383
発行日: 2013年
公開日: 2013/06/28
ジャーナル オープンアクセス地下宇宙線μ粒子の計数率は気象因子や太陽活動の変化に伴い常に変動している。主な変動因子は気圧，太陽磁場強度，及び高層気温である。気圧と太陽磁場に関しては地表面でのエネルギー・角度二重微分スペクトルを入力データとし，連続減速近似飛程とエネルギーとの関係から深さごとの透過粒子束を求める。高層気温については地上気温観測データと関連づけて解析を行う。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (5212K)
連載講座
メスバウアースペクトロメトリーの基礎と応用
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中島 覚2013 年 62 巻 6 号 p. 385-392
発行日: 2013年
公開日: 2013/06/28
ジャーナル オープンアクセスメスバウアースペクトロメトリーを用いた多核錯体のスピンクロスオーバー挙動の研究例とその意義を紹介する。単核錯体ではなく，二核，三核，四核錯体とした場合の研究例を紹介し，その後，高分子錯体である集積型錯体のスピンクロスオーバー挙動の興味と研究例を紹介する。磁化率測定だけではわからない詳細な挙動がメスバウアースペクトルを用いることにより明らかになる。さらに，集積型錯体の構造の多様性やゲスト分子の吸脱着による構造変化など，集積型錯体の魅力に迫る。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (5309K)
中性子散乱による原子・分子のダイナミクスの観測
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松浦 直人2013 年 62 巻 6 号 p. 393-405
発行日: 2013年
公開日: 2013/06/28
ジャーナル オープンアクセス中性子散乱を用いてリラクサー強誘電体Pb(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3の格子ダイナミクスの研究を行い，横波光学・音響フォノン，緩和モード，三つのモード間の結合を取り入れた解析により，リラクサー強誘電体の示す緩やかな誘電・圧電特性の温度変化の起源は，緩やかに成長する局所的分極領域における緩和モードの緩やかな臨界減速にあることを見出した。さらに中性子スピンエコー法を用いた測定により，顕著に誘電・圧電応答が大きくなるMorohptropic Phase Boundary(結晶相境界)において，分極回転を示唆する低エネルギー振動モードを見出した。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (7929K)
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