90Sr222GBq (6Ci) の板状線源の照射特性を調ベるため, ブルーセロファン線量計と熱ルミネセンス線量計を用いて, その線量測定実験を試みた。使用した
90Sr線源の放射面積は35×20mm
2で, その放射能面密度は31.5GBq (0.85Ci) /cm
2である。
線源から5cm離れた点では, 1.1kGy (1.1×10
5rad) /hの高い線量率が得られ, 等線量曲線は円形に近かった。深部線量曲線は電子線加速器 (2MeV) による照射で得られるそれに比べて, ピークの位置が浅い方へかなり変位していた。最大放射能面密度1.51TBq (40.7Ci) /cm
2を有する線源を無限板状に配置すると, 線源から5cm離れた点の線量率は800kGy (8.0×10
7rad) /hに達する。
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