流通式の照射装置を用いて,
60Coγ線によるCCl
3Fの照射実験を行った。照射は線量率が5.7kGy/h (5.7×10
5rad/h) , 温度が-30℃の下で行い, CCl
3Fの分解挙動, および分解に及ぼす不純物の影響について調ベた。さらに, 本試験結果とアンプル規模の試験結果との比較を行った。
CCl
3Fの分解率とフロロカーボン系化合物の収率は, いずれも吸収線量に比例して増大した。CCl
3Fのエネルギー分解率は0.0246mol%/Mrad (
G=2.9) であり, これはアンプル規模の試験結果に比べて1.8倍大きかった。不純物 (air, CH
4, I
2) の影響は, ハロゲンイオンの収率に対してのみ, 著しく認められた。
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