RADIOISOTOPES
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58 巻 , 9 号
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原著
  • 宮本 由香, 木下 和哉, 小山 眞, 竹井 義法, 南戸 秀仁, 黒堀 利夫, 坂倉 政明, 下間 靖彦, 三浦 清貴, 平尾 一之, 山 ...
    2009 年 58 巻 9 号 p. 591-597
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/29
    ジャーナル オープンアクセス
    銀活性リン酸塩ガラスの光学特性を調べるため,X線照射前後の吸収スペクトル,Radiophotoluminescence(RPL)の励起スペクトル,蛍光スペクトルを測定して成分ごとに分離した。また,Agの価数状態と蛍光スペクトルの関係を調べるために,Agの還元を試み,その蛍光スペクトルを測定してX線照射後,経過時間ごとのRPL蛍光スペクトルと比べた。その結果,スペクトルの成分分離により得られた吸収帯,発光帯は,発光中心Ag0,Ag2+に由来する蛍光と考えられる。
  • 高橋 賢臣, 栗原 雄一, 佐藤 純
    2009 年 58 巻 9 号 p. 599-609
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/29
    ジャーナル オープンアクセス
    伊豆弧の火山である神津島,新島及び東伊豆単性火山群から噴出した流紋岩中の230Th/238Uと226Ra/230Th放射能強度比を観測した。伊豆弧の火山から噴出した玄武岩は,238U-230Th-226Ra間が230Thに比べて238Uと226Raが多い放射非平衡であるが,伊豆弧の火山から噴出した流紋岩は,ほとんどが238U=230Th=226Raの放射平衡の状態に収束していた。伊豆弧の流紋岩質マグマ中で238U-230Th間と230Th-226Ra間が放射平衡に達していることは,伊豆弧の流紋岩が238U-230Th-226Ra間ですでに平衡に達している地殻が高温の玄武岩質マグマによって部分溶融して発生したものであるという最近の岩石学的研究結果とも合致している。230Thが238Uより濃縮していることを示す流紋岩試料は,230Th>238Uの非平衡にある若い海底堆積物がマグマの発生に関わっていたのかもしれない。
技術報告
  • 山西 弘城, 三宅 均, 中吉 久雄
    2009 年 58 巻 9 号 p. 611-615
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/29
    ジャーナル オープンアクセス
    環境放射線量測定において,電子式積算線量計(EPD)で測定した線量をガラス線量計で得た値と比較した。両者の測定結果はほぼ一致し,高い相関があることがわかった。しかし,回帰直線の勾配は1より大きく,更にゼロ線量点から外れており,EPDの値の方が常に大きかった。この原因究明のためγ線照射を行った。その結果,期待される線量よりも4~11%高い値であった。一方,EPDを10cm厚鉛ブロック内に設置した結果,0.019~0.028μSv/hの範囲でばらつきがあり機器による指示値の差を確認できた。したがって,EPDをRPLDの代替とする時は,個々の線量計の感度差を明らかにして測定値を補正する必要がある。
総説
  • 池田 時浩, 金井 保之, 小島 隆夫, 岩井 良夫, 前島 一博, 小林 知洋, 今本 尚子
    2009 年 58 巻 9 号 p. 617-628
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/29
    ジャーナル オープンアクセス
    筆者らのグループではテーパ付ガラスキャピラリーを用いてイオンビームを集束しマイクロビームを得る方法を開発している。このガラスキャピラリーは元々生物系の実験ではガラスピペットとして知られているもので,安価で作製も容易である。ビームはガラスキャピラリーの入口から出口へ通過していくが,必ずしもキャピラリーの軸とビーム軸が厳密に平行でなくてもビームの通過が起こる(ガイド効果)。これは,keVエネルギーのイオンビームに対してはガラス内壁の帯電(ビーム自身による自己組織化帯電現象)によってイオンは内壁に近づくことができずに前方に反射されてしまうからである。一方,MeVエネルギーのイオンは内壁に衝突するが小角散乱でやはり前方に反射されてしまうからである。キャピラリーの長さは約5cmで,入口は0.8mm径であるが出口径は1μm程度でありテーパ形状になっている。この形状とキャピラリー内壁での反射の結果として通過ビームは集束されることになる(集束効果)。本稿では(1)keV領域多価イオンビームの集束及びガイド効果,(2)MeV領域の陽子線/ヘリウムイオンビームの集束と生物学分野への応用として「セル・サージェリー」すなわち3次元的にマイクロメートル精度での細胞内微小構造の不活性化及びダメージを与える方法について報告する。また,分析ツールとして知られるミュオンと陽電子のビームへの応用についても紹介する。
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