RADIOISOTOPES
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58 巻 , 4 号
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原著
  • 吉田 陽, 今泉 洋, 佐藤 貴之, 狩野 直樹
    2009 年 58 巻 4 号 p. 121-128
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/28
    ジャーナル オープンアクセス
    トリチウム(3H又はT)が生態系に及ぼす影響を定量評価するために,三つのアミノ酸(L-チロシン,L-フェニルアラニン,L-2-フェニルグリシン)とHTO蒸気との間の水素同位体交換反応(T-for-H交換反応)を,50~70℃の温度範囲で固-気反応の形で観測した。得られたデータにA"-McKayプロット法を適用することで,この反応における各官能基の速度定数(k)を求め,相互比較した結果,以下のことが明らかになった。(1)各アミノ酸の官能基の反応性は温度の上昇と共に増加する。(2)T-for-H交換反応において,本研究で用いたアミノ酸の官能基の反応性は,L-チロシン<L-フェニルアラニン<L-2-フェニルグリシンの順であることがわかった。(3)L-チロシンにおける各官能基の温度依存性はCOOH基<OH基<NH2基であり,OH基の反応性はNH2の反応性の約3.8倍であり,更にCOOH基の反応性はNH2基のそれの約2.0倍である。(4)NH2基の反応性に及ぼす置換基の影響はCOOH基の反応性に及ぼすものに比べ大きい。(5)A"-McKayプロット法を使うことで,マスク剤等を使わないで,Tが物質に取り込まれる挙動を非破壊的,実態的,定量的に解析することが可能である。(6)本研究で得られた結果は,T汚染の防止やTの挙動を明らかにする上で利用できると思われる。
総説
講座
医療用PET薬剤
  • 玉木 長良, 吉永 恵一郎, 加藤 千恵次
    2009 年 58 巻 4 号 p. 145-151
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/28
    ジャーナル オープンアクセス
    PET心筋血流製剤に15O標識水,13N標識アンモニア及び82Rb(ルビジウム)がある。水は心筋血流量の定量評価に最も優れるのに対し,アンモニアは定量性に優れるだけでなく鮮明な心筋血流分布像が得られる利点がある。これら二つはサイクロトロンで合成して利用されるのに対し,ルビジウムはジェネレータ製剤であり,サイクロトロンなしに簡便に心筋血流分布像が得られるため,米国では臨床で広く利用されており,今後本邦での普及が期待される。
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