RADIOISOTOPES
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68 巻 , 1 号
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原著
ノート
  • Nguyen Thanh Hai, 辻本 聖也, 宮下 直, 中島 覚
    2019 年 68 巻 1 号 p. 13-18
    発行日: 2019/01/15
    公開日: 2019/01/15
    ジャーナル オープンアクセス

    原子力発電所事故後の福島県での放射性セシウムの土壌から米への移行の調査を行ってきた。2013年度の調査で近接する4枚の水田のうち1枚の水田で稲穂中の放射性セシウムの濃度が上昇する傾向が認められたので,今回の2014年度~2015年度の調査でその水田の特徴を明らかにすることを目的とした。前年に耕作を行っているにもかかわらず,土壌中の137Csと134Csの濃度が深度とともに減少していることがわかった。この深度依存性は水田によって異なり,稲穂中で比較的高い放射性セシウム濃度が観測された水田では比較的深くまで放射性セシウムが移行していた。4枚の水田は2013年度と2014年度に耕作が行われたが,2015年度には上流の2枚の水田は耕作されなかった。下流の2枚の水田では,2013年度と2014年度には稲穂中に放射性セシウムはほとんど観測されなかったが,2015年度には比較的高い134Csと137Csが観測された。上流の水田の休耕により,下流の水田中で粒径の小さな土壌の移行が変化し,土壌から稲穂への放射性セシウムの移行が影響を受ける可能性が示唆された。

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