チェレンコフ測定の媒体として大きい屈折率を持つ新しいセラミックを提案し, 測定条件を検討した。この高屈折率セラミックは2.1の屈折率を持ち, β線に対するチェレンコフ測定のしきいエネルギーは0.07MeVとなる。このため, 高屈折率セラミックを媒体として用いることにより, これまで困難とされてきた
14Cのような低エネルギーβ放出核種のチェレンコフ測定が可能となる大きな特徴を持つ。0.4mm厚のセラミックを用いて, 最適な条件下で
14Cを測定したときの計数効率は1.5%であった。
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