腎機能および腎形態診断を同時に行えるRI化合物を探索するため, 含窒素複素環カルボン酸化合物であるsodium 4-iodo-5-methylpyrazole-3-carboxylate-
131Iを合成し, ラットを用い, その生体内分布, 排泄を調べ, ひじょうに高い腎集積率を得た。腎集積率の経時変化をみると, 投与後10分以内にピークがあり, その後速やかに消失し, 全身オートラジオグラム, スキャノグラムにおいても腎のみに著明な集積を示した。本化合物は, 被曝の少ない1回投与で腎機能と腎形態の同時診断に期待がもてる。
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