以上硫化銅沈澱へ随伴してくる亜鉛の量を
65Znを使用してしらべ, その機構を考察した結果次の結論を得た。
1.一義的に逓送沈澱のみによらないで, 硫化銅沈澱の構造変化等による沈澱の自浄作用を伴う過程が最初にあらわれ, 随伴亜鉛量は最少となる。さらに放置する場合には放置時問とともに増大することを示した。
2.80℃で硫化銅沈澱を生成させ, 30分間放置後濾過したものは随伴亜鉛量が最少で銅10.0mgあたり亜鉛10~20γ程度で分離条件として好結果が得られた。
最後に本研究を行うにあたり有益な御指導御援助を下さった塩川孝信教授に深: 甚な感謝の意を表する次第であります。
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