13C呼気検査法の感度と精度について検討した。
13CO
2分析用として質量分析法を用いた場合,
13CO
2存在比の変化の検出限界は, 0.085‰であったのに対し, 内因性の呼気中
13CO
2存在比の時間変動, すなわち, ベースラインのフラッキは0.202‰, さらに, 試料保存用の真空試料管中の残存CO
2による影響は0.136‰であり, これらの値から, 総括的な
13C呼気検査法の感度は0.52‰と決定された。これは,
14C法の約1/1000の感度である。また,
13C呼気検査法の精度は,
13C濃縮化合物投与によるベースからの
13CO
2上昇, △
13Cに比例して高くなり, 1.94×△
13Cで表現されることが分かった。これらの感度, 精度に基づき, さらに,
13C濃縮化合物の必要最小投与量についても考察した。
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