RADIOISOTOPES
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62 巻, 12 号
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原著
技術報告
資料
総説
  • 国岡 正雄
    2013 年 62 巻 12 号 p. 901-925
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    バイオマス由来化成品とプラスチックのバイオベース炭素含有度の試験法の最近の発展を概説する。種々のバイオマス由来製品を紹介し,米国と日本で行われている認証制度も紹介する。このバイオマス炭素含有度は,放射性炭素14濃度測定から計算することができる。本総説では,バイオベース炭素含有度を求めるための放射性炭素14濃度測定法として,加速器質量分析法(AMS),液体シンチレーションカウンタ法(LSC),β-イオニゼーション法(BI)を紹介する。これらの方法を規定する標準規格としては,米国試験材料規格ASTM D6866-12,ヨーロッパ規格CEN/TS16137,ISO国際標準規格ISO/CD16620がある。AMSは,液体や固体状態の化成品やプラスチック複合体に対して,サンプル前処理をすることにより,その放射性炭素14濃度測定もでき,その精度は国際規格のレベルに充分満足することが明らかになっている。さらに,バイオマスプラスチックのバイオマスプラスチック度やバイオベース炭素含有度の計算例を示す。
  • 市川 龍資
    2013 年 62 巻 12 号 p. 927-938
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    私達は常に種々の原因で放射線を受けている。日本国民が受けている自然及び人工の線源からの被ばく線量は全体で国民1人あたり年間5.98mSvの実効線量と推定された。このうちの大部分を占めるのは,自然放射線の2.1mSv/年と医療被ばく線量の3.87mSv/年の二つである。日本と欧米諸国との国民線量の違いは,日本人のラドンの線量が比較的少ないこと,そして食物からの210Po摂取による体内被ばく線量の大きいことである。その原因は日本人の魚介類摂取量の多いことによっている。魚介類は210Po含有量が多い故である。
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