131I-MAAによる肺シンチグラムを紙テープに記録し, これをTOSBAC 40 TSS電子計算機に読みこませて処理を行なった。シソチスキャナーは東芝製 (3インチφ) で, 37ホール, 焦点距離10cmのコリメータを使用して記録を行なった。
オリジナルシンチグラム, コンピュータによるディジタルシンチグラムのスムージングしないもの, スムージングしたものを比較して, スムージングすることによってより実際に忠実なシンチグラムが得られること, 10段階の濃度表現によって各点が半定量的にかつ正確に表現されることを示した。
さらに, 左右肺野の積分カウントを求めた結果, 前面スキャン像では, 左43.2±4.9% (N=10) , 右56.8±4.9%, 後面スキャン像では, 左46.7±2.7% (N=6) , 右53.3±4.9%なることを示した。
さらに各カウントレベルごとの左右比が変動すること, 正常と病的な場合とでその曲線の型が変化することを示した。
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