UIBCの測定にさいし混和, 遠心, ピペット操作などをはぶくためにつぎのごとき装置を用いて簡単迅速に測定することができた。
すなわち, 試験管を測定用管としても使える外管とし, 内管にはロ過層を有するピストン輪をつける。外管内で血清と鉄液とを反応結合させ, アンパーライトIRP-67樹脂粉末を加えることにより瞬間的に (血清と結合しないで残存する余分の) 鉄イオンを除いたのち, 内管を外管内に挿入し, おしさげることにより血清と樹脂とを分離する。内管内の血清液はピストン輪上部に押しあげられているが, これを吸引除去し, そのあとに水を入れてピストンを上下して樹脂を3回洗い, 試験管ごと計数する。添加鉄量から樹脂にとられた鉄量を差し引きUIBCを求めうる。全操作は18分以内に完了する。
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