25℃で浸漬したイネ発芽種子の茎端分裂組織にフォイルゲン染色のおしつぶし法を適用した。ピクリン酸を含む固定液に1時間固定したときに好結果がえられた。いろいろな浸漬時間で発芽種子から胚を切り出したのち, 2時間
3H-thymidineをとりこませてオートラジオグラムを作製した。
種子浸漬開始後に, 茎端分裂組織はその第1回細胞サイクルをほぼ同調してつぎのように経過することがわかった。G
1期は種子浸漬開始後の57.5時間目まで, S期は60時間目までで2.5時間, G
2期は71.5時間目までで11.5時間, M期は77時間目までで5.5時間であった。
この結果, 放射線による突然変異誘発を細胞レベルで論議した。
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