γ線ラジオグラフィにおいて, 各種線源による受像系のOTF (レスポンス関数) からその像質の評価法を検討した。OTFは2つの異なる分散をもつ誤差関数の和として表わせた。OTFから考えられる評価法には, 特定空間周波数での値, ある減衰における空間周波数, OTFの面積, モーメント法などがある。また一般に用いられている各種鮮鋭度指数とOTFとの関連を調べた。
結果は, 各評価法で, 各線源についての値に大きなパラツキがあった。Cs-137線源を基準にした値で比較すると, Ir-192, Co-60各線源との間に
Ir: Cs: Co=135: 100: 73
の関係を得た。被写体が加わると, この比は変わる。またここでは, フィルムの粒状性や観察の問題は考慮していない。
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