サイクロトロン生産
123Iは半減期13.3時間, 主ガンマ線エネルギー159keVで, かつ甲状腺への被曝線量が
131Iの数十分の1に軽減でき, 甲状腺検査薬剤として最適な核種と考えられる。この
123Iと
131Iの臨床的比較を試み,
123Iの有用性について検討した。甲状腺摂取率は
123Iと
131Iの同時投与測定例から, 両者の値がよく一致することを確かめた。また, シンチグラムは,
123Iでわずかにバックグラウンドの高い症例もみられたが, ほとんど差はなかった。シンチグラムをとるまでの時間は,
123I放射能が24時間で3時間の約1/3に減衰することを考慮すると, 24時間よりむしろ3 (~6) 時間のほうがよい結果が得られる。
123Iは
131Iに代わって利用さるべきアイソトープと考える。
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