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9 巻, 3 号
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  • 池田 朔次, 林 信也
    1960 年 9 巻 3 号 p. 231-234
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 大平井 敏子, 吉井 義一
    1960 年 9 巻 3 号 p. 235-238
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 大島 正尚, 野崎 博
    1960 年 9 巻 3 号 p. 239-246
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    35S, 45Ca, 32P, 89Sr, 90Sr+90Yの各放射性物質の生体に対する放射能障害を調べるためにHeLa細胞の培養液中に, これらの放射性物質を添加し細胞増殖に対する障害効果を検討した。
    HeLa細胞の増殖は放射性物質の添加量とほぼ並行的に抑制されるが, 35S, 45Ca, 32Pでは抑制効果は試験管の培養液1.5ml当り10μcまでの添加では著: 明ではない。しかし20μc添加ではその阻害作用は明瞭にあらわれ, それぞれの効果はほぼ相等しい。90Sr+90Yまたは89Srは10μc以下の添加量ですでに著明な細胞増殖抑制効果を示した。
    それぞれの放射性物質の添加量を質量であらわせば添加は培養液の組成にほとんど影響せず, また毒性も無視しうる程度に微量である。
    組織の中に一様に分布するβ線源から組織1グラム当り吸収されるβ線エネルギーがグラム当り放出されるβ線エネルギーと等しいとする前提に立って導き出される公式から得られる各核種についての線量が培養試験管内でHeLa細胞が吸収する線量と比例すると仮定して, 線量と阻害効果の関係をみると, 35S, 45Ca, 32Pではそれぞれの線量-効果曲線はS字型となった。しかしそれぞれの曲線の位置間にはずれがあり, これは障害効果が, 線量のみに依存するものでなく, 内部照射による別の障害の諸要因が大きく関与していることを示ずと考えられる。細胞の増殖率を50%とする32Pによる線量を100とすると, 89Srは27.5, 45Caは12.5, 35Sは7.5となり, これは外部からの放射線照射によらない内部照射の (化学的) 障害効果が, 35S, 45Ca, 89Sr, 32Pとβ線エネルギーの弱いものほど強いこと, ならびに放射能障害の要因のうち化学的障害要因が32Pを基準としてみた場合それ以外の核種では放射線のエネルギー吸収による障害にくらべてより大きいという結果となる。しかしこの揚合の線量計算は特種な仮定に基づくものであるから, 線量-効果関係から導き出される以上のことを結論として提出するにはなお十分な検討が必要であろう。
    終に本実験のために, HeLa細胞を供与され, 懇切に細胞培養法をご指導下さった前国立公衆衛生院甲野研究室の甲野礼作博士, 芦原義守博士および国立公衆衛生院下条研究室の下条寛人博士に厚く感謝の意を表します。
  • 豚並びに鶏の肉成分に及ぼすγ線照射の影響
    小原 哲二郎, 小笠原 八十吉
    1960 年 9 巻 3 号 p. 247-258
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    (1) ポリセロで真空包装したγ線照射豚内および鶏肉の20°貯蔵過程における肉成分の変化を明らかにし, 蛋白波の変化を比較検討する上の参考資料を提供した。
    (2) 照射豚肉および鶏肉における臭, 色, 貯蔵性並びに蛋白量の変化は, 牛肉におけるそれらの傾向にほぼ類似していたが, 照射鶏肉における貯蔵性は乏しかった。
    (3) 照射豚肉および鶏肉からは, ブロムフェノールブルー法による有機酸類の呈色は, 乳酸の1スポットのみに過ぎず, それ以外には認められなかった。照射豚肉および鶏肉からは, Jaff陬反応による第3スポットは認められなかった。これらの点は牛肉と著しく異なっている。
    またそれらの肉から, 7種類の遊離アミノ酸類を検出決定することができた。
    (4) 照射豚肉および鶏肉中の乳酸, 遊離クレアチンおよびクレアチニン量は20°貯蔵中著しい変化を示さなかった。
    (5) 照射豚肉および鶏肉中の遊離アミノ酸量は, いずれもある程度の貯蔵日数までは貯蔵の進むにつれて増加していった。この点牛肉の場合と類似している。
    (6) 20°貯蔵中の照射豚肉および鶏肉から検出された乳酸および遊離アミノ酸類はいずれも希薄であったので, 肉蛋白波に直接干渉してその波形を変化させるものとは考えられなかった。
    終りに臨み種々ご助言を賜わった東京大学神立誠教授, 津郷友吉教授並びに藤巻正生助教授の諸先生に厚く謝意を表する。本実験は当研究室員小野文夫, 染谷淳一郎, 城田澄子, 平山昇, 岩崎光雄, 大島明, 小野寺正敬, 成沢敏雄並びに藤田, 健諸君の助力により, またγ線照射は理化学研究所応用化学研究室滝沢正男先生のご協力により達成し得たものであり, 試料は中央食品株式会社の提供によったものである。なお研究費の一部はロックフェラー財団の援助によったものである。あわせて感謝の意を表する。
  • 豚肉並びに鶏の蛋白波に及ぼすγ線照射の影響
    小原 哲二郎, 小笠原 八十吉
    1960 年 9 巻 3 号 p. 259-274
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    (1) ポリセロで真空包装したγ線照射豚肉および鶏肉の20°貯蔵過程における水および食塩水抽出液蛋白波に関する実験を行ない, それら蛋白波の波高, 波形並びにcrossing pointに及ぼすγ線照射の影響について比較検討した。
    (2) γ線照射直後の照射豚肉および鶏肉の水並びに食塩水抽出液蛋白波の波形は, いずれの照射量の場合にも非照射肉のそれにほぼ近似しており, 著しい変化は認められなかった。けれども高線量に及べば波高はかなり減少していった。NH4OH濃度で示したそのさいのcrossing pointの位置は, γ線照射量の増加するにつれて, 水抽出液では高い方向に, また食塩水抽出液では低い方向に移動した。
    (3) 20°貯蔵過程における照射豚肉および鶏肉の水抽出液蛋白波の波形並びにcrossing pointは, 照射量の相違により, 貯蔵の進むにつれて特徴ある変化を示し, 第1波の波高よりも第2波のそれが高くなった。かかる変化の進むにつれて, そのさいのcrossing pointの位置は高い方向に移動して, 240×104r付近の照射量ではその点が認め難くなるものさえあらわれた。これらの結果は水抽出液蛋白質の特性の著しい変化を示している。
    (4) 20°貯蔵過程における照射豚肉および鶏肉の食塩水抽出液蛋白波は, いずれの照射量においても, 著しい波形の変化を示さなかった。そのさいのcrossing pointはいずれの貯蔵日数の場合にも, 照射量の増加するにつれてその位置が高くなったが, 240×104r以上では反対にその位置は低くなった。けれどもそれらの変動は著しくなかった。これらの結果は食塩水抽出液蛋白質の特性のゆるやかな変化を示している。
    (5) 本実験で得られた諸結果は牛肉におけるそれらとよく一致した傾向を示した。
    終りに臨み種々ご助言を賜わった東京大学神立誠教授, 津郷友吉教授並びに藤巻正生助教授の諸先生に厚く謝意を表する。本実験は当研究室員小野文夫, 染谷淳一郎, 城田澄子, 平山昇, 岩崎光雄, 大島明, 小野寺正敬, 成沢敏雄並びに藤田健諸君の助力により, またγ線照射は理化学研究所応用化学研究室滝沢正男先生のご協力により達成し得たものであり, 試料は中央食品株式会社の提供によったものである。なお研究費の一部はロックフェラー財団の援助によったものである。あわせて感謝の意を表する。
  • 西連寺 永康
    1960 年 9 巻 3 号 p. 275-288
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    1) 106Ru+106Rhの0.48μcをマウス腹腔内に注射し経日的に体内の放射能分布および排泄をしらべた。投与したトレーサー溶液中にはルテニウムのラジオコロイドの生成は認められず, またロ紙電気泳動によって〔RuCl5 (H2O) 〕-2, 〔RuCl4 (H2O) 2-1および〔RuCl3 (H2O3) 〕0などのイオン種の存在が推定された。
    2) 投与後1日目の血液中における106Ruはその約93%が血漿中にあり, ロ紙電気泳動によって蛋白の分画をおこなうと, アルブミン, β-グロブリンおよびγ-グロブリン相当部分にそれぞれ52%, 34%および14%程度の放射能が認められる。
    3) 噛投与されたルテニウムは臓器全量については実験開始後10日目頃までは血液, 骨, 筋肉, 皮膚など全身における存在量の大きいものおよび肝臓, 腎臓などに多く, 投与量の10数パーセントないしは数パーセント程度である。中期においてもやはり筋肉, 皮膚, 肝臓, 腎臓, 骨などに多くみられ, この傾向は本実験の終了に至るまで同様であった。
    4) 臓器内への濃縮度は一般に腹部臓器に高い値を示すものが多く, 副腎, 腎臓, 膵臓, 月刊蔵ならびに脾臓などに濃縮が著しい。ことに腎臓は実験: の全期間を通じて高い値を示した。睾丸, 卵巣などの生殖腺も比較的大きい値をとっている。筋肉, 皮膚, 骨などはそれほど高い値を示してはいない。
    5) ルテニウムの尿および糞中への排泄は, 最初の2週間以内が急激で投与量の約65% (尿; 約50%, 糞; 約15%)が出される。本実験の終了までの総排泄量は投与量の約80% (尿; 約60%, 糞; 約20%) であ窮つねに尿中への排泄が糞中へのものよりも相当大きい割合で約3~4倍程度であった。これは体内からのルテニウム排泄の主要系路が, 腎臓をとおって尿中へ出されるものであることを示す。
    6) 体内のルテニウムの残存量を算出して, それによりルテニウムの生物学的半減期と106Ruの有効半減期を求め, それぞれ1, 8, 100日および1, 7.6, 78.5日をえた。またそれらの半減期の部分が占める割合はおのおの30%, 45%および251%程度である。そのほかの臓器についても同様の解析をして生物学的半減期と有効半減期を求めてある。このうち腎臓では24日および22.5日, 骨では2日, 150日および2.0日, 106日 (骨中における総量の約28%に当る部分) であった。これらの値はいずれもICRP勧告のものに比べてかなり長い部分を含んでいる。
    終りに本研究の実施にあたり終始ご指導とこ激励をたまわった日本大学歯学部長鈴木勝教授: に深く感謝申し上げます。また実験に関して種々有益なご助言をいただいた東京大学理学部斉藤信房教授ならびに東京教育大学理学部池田長生助教授, 本稿のこ校閲をたまわった日本大学医学部森信胤教授に厚くお礼申し上げます。本実験にたいしては本研究室の鈴木智哲氏, 大附敏海氏その他の方々のご助力を得た。また要した費用の一部は文部省科学研究費より支出した。記して感謝の意を表する。
  • 石森 富太郎, 木村 幹, 中村 永子, 鈴木 征雄
    1960 年 9 巻 3 号 p. 289-290
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 永井 輝夫
    1960 年 9 巻 3 号 p. 291-297
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 篠原 健一
    1960 年 9 巻 3 号 p. 300-304
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 藤田 順一
    1960 年 9 巻 3 号 p. 305-308
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 松村 清二
    1960 年 9 巻 3 号 p. 309-315
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 河原 清
    1960 年 9 巻 3 号 p. 316-321
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 中堀 孝志, 青木 吉和
    1960 年 9 巻 3 号 p. 322-327
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 高橋 邦人, 川上 竜夫
    1960 年 9 巻 3 号 p. 328-334
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 牧野 純夫, 柏崎 政昭
    1960 年 9 巻 3 号 p. 335-341
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 水沼 守
    1960 年 9 巻 3 号 p. 342-345
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 出来 丈弘, 馬場 勝彦
    1960 年 9 巻 3 号 p. 346-352
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 前田 祐雄, 津田 栄一
    1960 年 9 巻 3 号 p. 353-358
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • カプセル技術委員会
    大野 明
    1960 年 9 巻 3 号 p. 359-370
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 武村 祥夫
    1960 年 9 巻 3 号 p. 371-373
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 1960 年 9 巻 3 号 p. A374-A124
    発行日: 1960/12/01
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
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