RADIOISOTOPES
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15 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 長谷川 圀彦
    1966 年 15 巻 2 号 p. 69-72
    発行日: 1966/03/15
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    0.1N硫酸溶液に硫酸第一鉄とトレーサーとして2価の放射性鉄 (59Fe (II) ) をいれ, 低線量のガンマ線線量の測定法を検討した。
    2価および3価の放射性鉄 (59Fe (II) , 59Fe (III) ) は合成したリン酸チタンをイオン交換体として用い分離をおこなった。ガンマ線照射により生成した59Fe (III) とガンマ線線量とは直線関係を示し, そのときの59Fe (III) のG値は23.6±0.4を得た。これらの実験結果より0.1N硫酸溶液でFe (II) の濃度は2×10-4Mのとき200~800radの間のガンマ線線量の測定を可能にし得た。
  • (I) メタノールおよびメチルボレートの合成とその計数効率
    山田 治, 東村 武信, 四手井 綱彦
    1966 年 15 巻 2 号 p. 73-76
    発行日: 1966/03/15
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    液体シンチレーション計数法による14C年代決定法の研究が続けられてきた。液体シンチレーション計数法では試料の量は多くても少なくてもよく, 大量の試料を用いた場合には統計誤差を気体計数法の場合より小さくすることが可能である。著者らはメタノールとメチルボレートを用いてきた。最初に古い有機物は木炭, *CO2, (NH4) 2*CO3, そしてCa*CO3の順に変えられた。そのCa*CO3に過塩素酸が注がれ*CO2がふたたび作られた。その*CO2はLiAlH4のジエチルカルビトール溶液中に吹きこまれてLiAl (CH3O) 4に変えられ, それからブチルカルビトールの添加によってLiAl (CH3O) 4はCH3OHとほかの物質に分解された。このCH3OHは注意深く純粋にされ, その純度は元素分析とガスクロマトグラフによって確認された。収率はCaCO3からみて約70%であった。メタノールとトルエンの50%ずつを含むシンチレーターの計数効率は26%であった。メタノールと無水酸化ホウ素とからメチルボレートも作られた。60%のメチルボレートと40%のトルエンを含むシンチレーターの計数効率は52%であった。
  • 137Csの分離―
    古屋仲 芳男
    1966 年 15 巻 2 号 p. 77-82
    発行日: 1966/03/15
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    放射性廃液中より137Csを分離する新しい方法として, フローテイション法の基礎的検討を行なった。その結果, 従来の凝集沈殿法と比較して著しく少量の放射性スラッジ量で95~99%の137Csが1段のフローテイションによって分離捕集できることが明らかとなった。また, 多段フローテイションによる137Cs分離効率の向上について検討した結果, 4段のフローテイションによって137Cs除染係数は, 104~106に達することが判明した。
    減容特性については, 50~100の減容比が得られた。
  • 内藤 忠雄, 山口 彦之
    1966 年 15 巻 2 号 p. 83-88
    発行日: 1966/03/15
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    1) ニンジン根から組織をとり出し, X線を3, 000, 6, 000および9, 000R照射後, ただちに, 培養を開始した。
    2) 培養後, 7日, 14日, 21日に生体重, DNA, RNA, タンパク含量を測定した。
    3) 生体重は14日以後に照射の影響が現われた。3, 000および6, 000Rでは培養日数とともに増加したが, 9, 000Rでは増加が認められなかった。
    4) 無照射区のDNAは日数とともに増加したが, 照射区ではDNA含量にまったく増加が認められなかつた。
    5) RNAについては, 14日以後に照射の効果が現われた。DNAほど顕著ではなかった。
    6) タンパク含量は, 生体重と同様な傾向で増加した。3, 000Rではタンパク合成に阻害がみられず, むしろ促進が観察された。
    7) 組織学的観察により, 照射組織は分裂組織を含まず, 細胞は大きくなり, 液胞化し, かつ均一化する傾向を示した。
    8) 以上のことから, 照射によって細胞分裂が抑制されても, まだ, 代謝がおこなわれ, それによって細胞伸長が行なわれていることが結論される。
  • 太田 庸起子, 重松 昭世
    1966 年 15 巻 2 号 p. 89-93
    発行日: 1966/03/15
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    blasticidin SをWilzbach法で3H標識して精製, 同定後, マウスに経口および静脈内投与して経時的に血中3H濃度を測定した。その結果, BcSが体内に摂取されても大部分は24時間以内に排泄が行なわれるが, そののちの排泄は緩慢であった。また, 同様に臓器中の3H濃度も測定したが, 経口投与の場合は特定臓器への集積がみられなかったのに, 静注の場合腎に集積が著明であった。
  • 金上 晴夫, 桂 敏樹, 永島 暉也
    1966 年 15 巻 2 号 p. 94-102
    発行日: 1966/03/15
    公開日: 2010/12/13
    ジャーナル フリー
  • 1966 年 15 巻 2 号 p. A667-A224
    発行日: 1966/03/15
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
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