マウス胎児脳由来糖蛋白質 (GP68) に対するポリクローナル抗体 (GP68 PoAb) の生体内動態をマウス腫瘍モデルで検討した。8種の異なる担癌マウスでの生体内動態を,
125I-GP68 PoAb静脈内投与3日後で比較すると, 転移性肺癌MMT 060562あるいはadenocarcinoma 755等の乳癌, およびmelanoma B-16に本抗体のきわめて高い取込みが見られた。
131I-GP 68 PoAbによるイムノシンチグラフィにおいては, 転移性肺癌およびadenocarcinoma 755が鮮明に描写され, 本抗体の生体内分布の結果と良く一致した。
これらの結果より, 本抗体の肺癌および乳癌の放射免疫学的診断薬への応用が示唆された。
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