RADIOISOTOPES
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62 巻 , 11 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
原著
  • 斎藤 正明, 今泉 洋, 石井 吉之, 加藤 徳雄, 北岡 豪一
    2013 年 62 巻 11 号 p. 819-826
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/11/29
    ジャーナル オープンアクセス
    地下水トリチウム年代は地下水流動の重要な実証情報である。トリチウム測定技術の適用は新規な調査産業の創出として期待できる。月毎採取の降水トリチウム濃度は東京地域において56年間にわたって観測され,放射線医学総合研究所のウェブサイトにデータベースとして公開されている。地下水年代測定のために,涵養降水のトリチウム濃度を知る必要がある。前報で提示した理論式及び地域定数を使い,データベースから得た年間最高値,年間最低値を用いて涵養降水のトリチウム濃度を算出した。日本列島をカバーする4地点(札幌,新潟,東京及び松山)における涵養降水のトリチウム濃度表を提案した。論理的な意義を持たせた涵養降水トリチウム濃度表は水文学的解析に有用となろう。
ノート
技術報告
速報
資料
  • 楢崎 幸範, 竹村 俊彦, 天野 光, 石川 徹夫, 藤高 和信
    2013 年 62 巻 11 号 p. 847-855
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/11/29
    ジャーナル オープンアクセス
    福岡県における東京電力福島第一原子力発電所事故による2011年3~5月の大気中人工放射性核種濃度及び沈着量と経時変化並びに放射線による初期段階での被ばく線量を評価した。空間放射線量率は37±2.1nGy/hであり,事故の影響による線量の上昇は認められなかった。大気浮遊じんから131I,134Cs,136Cs,137Cs及び132Teが微量検出された。131Iは事故から2週間後に,134Cs及び137Csは3週間後から検出した。大気中の総131I量は14mBq/m3134Csは11mBq/m3及び137Csは9.5mBq/m3であった。4月6~7日には大気移流による比較的高濃度のプルームを観測した。大気拡散シミュレーションにより,このプルームが福島第一原子力発電所起因であることを解析した。日間降下物からは人工放射性核種は検出されず,月間降下物からは131I,134Cs及び137Csを検出した。3か月間の総降下量は131Iが4.2Bq/m2134Csが0.85Bq/m2及び137Csが0.84Bq/m2であった。上水試料からはこの間に検出された人工放射性核種は見られなかった。検出された人工放射性核種からの内部被ばく及び外部被ばくによる実効線量は0.23μSv/yであり,人体に健康影響を与える線量ではなかった。
連載講座
メスバウアースペクトロメトリーの基礎と応用
  • 野村 貴美
    2013 年 62 巻 11 号 p. 857-875
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/11/29
    ジャーナル オープンアクセス
    新しいスピントロニクス材料開発のために,希薄磁性半導体あるいは絶縁体(DMS又はDMI)の基礎研究が推進されている。酸化物中にドープした磁性イオンがどんな状態で存在するか,たとえばクラスターあるいは分散したイオンとして存在するか,明確にすることは不可欠である。一方,転換電子メスバウアースペクトロメトリー(CEMS)及びシンクロトロン放射光を使用する核共鳴非弾性散乱(NIS)法は,透過法と同様に,磁性57Feイオンをプローブとして使用し,DMSとDMIの不純物の原子価状態,磁気構造及び局所の振動状態密度(VDOS)分布に関する情報を与える。1%程度の57Fe原子を,TiO2,SnO2,ITO,IZO,SiO2及びAl2O3のような透明な酸化物半導体及び絶縁体にドープして得られるメスバウアースペクトルの超微細構造と希薄磁性酸化物の室温強磁性との関係について述べる。
訂正
  • 日本アイソトープ協会 医学・薬学部会全国核医学診療実態調査専門委員会
    2013 年 62 巻 11 号 p. 877
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/11/29
    ジャーナル オープンアクセス
    日本アイソトープ協会では1982年から5年ごとに専門委員会を設けて全国核医学診療実態調査を行っており,今回,第7回アンケート調査を2012年6月に行った。年間推定件数はPET検査を除くインビボ検査が約115万件で,前回2007年より19%減少した。インビボ検査で最も多かったのは前回同様,骨シンチグラフィであり,心筋,脳血流がそれに続いた。PET検査は約58万件と前回より40%増加したが,デリバリーによるFDG-PET検査の増加によるところが大きかった。非密封RI治療は骨転移性疼痛緩和や悪性リンパ腫の治療が新規に開始されたが,甲状腺癌及び甲状腺機能亢進症の131I治療も増加し,全体では62%増えた。インビトロ検査は1992年調査以来減少が続いた。
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