SF
6を増感剤としてCO
2レーザー照射によりUF
6気体を分解し, 粒径が1μmよりはるかに小さいUF
5微粒子を調製した。高分解能シリコン半導体検出器を用いて, 直接そのUF
5微粒子から放出されるα線を計測することにより, U-235とU-238との同位体比を測定した。粒子径が非常に小さいたあに, α線エネルギーの自己吸収の影響は小さく, U-238とU-235およびU-234のそれぞれのピークは明瞭に分離された。そのピーク幅はU
3O
8標準線源のそれのわずか2.5倍程度であった。天然UF
6から調製したUF
5粒子のU-235/U-238同位体比測定値は, 4%以内の誤差で正確であった。このことは, 分子法レーザーウラン濃縮における生成物UF
5の濃縮度をα線計測によりオンラインで測定できることを示唆する。
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