(目的)
有機フッ素化物で加工処理した布表面のはっ水はつ油効果を評価してみるために, 一例としてレーヨン織物の場合について, その表面における液状油の呈する接触角を測定し, 臨界表面張力 (C.S.T.) を求めることを試みた.また比較のためにセロファンの場合についても同様に行なってみた.
(成果)
セロファンの場合は常法によってC.S.T.値を求めることができたが, 織物の場合は便法によらなければならなかった.その結果として, 標準的条件で処理した試料布のC.S.T.値は20.0dyne/cmであり, この加工布は, 着用時に一般的な水性および油性液状物をはしいてしみよごれを防止すろのに十分であることが把握された.
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