繊維製品消費科学
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59 巻, 9 号
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時辞刻告
解説
シリーズ「苦情品診断学実践講座」
シリーズ「地域に関わる伝統産品」
シリーズ「地域に根差した繊維産業」
シリーズ「企業の最新技術研究による商品・サービス紹介」
シリーズ「学生の課外活動や企業とのコラボによる教育」
シリーズ「消費者の心理と行動を理解する ― マーケティングへの応用を目指して ―」
報文
  • ― 縫製条件設定に関する実験的検討 ―
    青山 喜久子, 岩佐 宏美, 島﨑 恒蔵
    2018 年 59 巻 9 号 p. 689-698
    発行日: 2018/09/25
    公開日: 2018/09/25
    ジャーナル フリー

    著者らは,4 種類のステッチ形式(406407602605)が形成可能な工業用飾り縫いミシンを用いて,ニット生地を縫製した場合のシームの外観特性とシームの伸長性について検討を行った.最初に,20 種のニット試料を用いて通常のミシン送りで縫製を行い,縫製後の上・下布の寸法変化率を布地の物理的特性から推定する重回帰式を導いた.その回帰式の結果に基づいて,差動比および押え金圧力の調整によって,縫製で伸び,あるいは縮みを発生した欠陥のあるシームの外観を改善するための能率的な手順を示した. 次に,ステッチ形式が406407602,および605 のシームの伸長性と縫い糸消費長との関係を考察した.シームの縫い糸破断時の引張伸長率は,主として針糸の中の最短の針糸消費長と下ルーパ糸消費長の影響を大きく受ける.主送り量が一定という条件の下で,ここでは1 ステッチ当たりの「調整・有効縫い糸消費長」を導入することにより,シームの破断伸長率との関係を示す実験式を得ることができた.この実験式は,本研究で使用したすべての試験布に共通して適用できる.

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