繊維製品消費科学
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30 巻, 12 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • ―消費者ニーズの動向―
    中村 智子
    1989 年 30 巻 12 号 p. 551-555
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―住宅における空気・水環境を考える―
    梁瀬 度子
    1989 年 30 巻 12 号 p. 556-560
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 堀川 明
    1989 年 30 巻 12 号 p. 561-565
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 大矢 愛美, 中川 早苗
    1989 年 30 巻 12 号 p. 574-581
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    女子学生の身体に対する意識と着装行動との関連について調査した結果, 次の様なことが明らかになった.
    4-1身体に対する悩みの有無では, 女子学生の大半が標準体型かやや細めの体型であるにもかかわらず, 脚やウエスト, ヒップ, 太ももなどが太いと悩んでいる者が多く, 身体に対する満足度も低い.理想とする身体についてもよりスリムで美しいプロポーションを望む者が多く, 衣服で少しでも欠点をカバーし理想の身体に近づけるためにさまざまな配慮をしている者が多い.
    4-2身長やバスト, ウエスト, ヒップのサイズと身体に対する悩みの有無や満足度, 着装行動などとの間には高い関連がみられた.また身体に対する満足度と理想とする身体, 身体に対する悩みの有無や満足度と着装行動との間にも高い関連がみられた.
    4-3自己の身体に対して満足度が高いグループと低いグループを判別する要因として, ヒップやウエストのサイズの大小, 身体に対する悩みが有るか無いか等が大きく寄与していることが明らかになった.
  • ―基本熱物性と伸長による保温性の変化―
    藤本 尊子, 鋤柄 佐干子, 丹羽 雅子
    1989 年 30 巻 12 号 p. 582-587
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    パンティーストッキング, タイツ, ハイソックス類の基本熱特性と保温性を調べ, さらに着用時に受けるレベルでの変形による保温性変化を明らかにした.結果は, 以下のようにまとめられる.
    1) 全体的にみて, 厚くなるほどに有効熱伝導率は大きくなる.ハイソックス類では有効熱伝導率λ=0.080~0.090 (W・m-1K-1) , タイツ類では, λ=0.050~0.080 (W・m-1K-1) , パンティーストッキング類は, λ=0.035~0.055 (W・m-1K-1) くらいの範囲となる.厚さが1mm以下になると熱、コンダクタンスが大きく, パンティーストッキング類はバルキーなタイツやハイソックスの2~3倍の値を示す.
    2) ハイソックスや厚いタイツTbでは, 面積変化に伴い, 厚さが変形前の厚さに対して, 30%前後減る.それにより, 変形前の保温率は25~35%であるが, 変形によりさらに6~10%低下した.その他のタイツ類は変形前に対して厚さが25%減り, これらでは, 変形前の保温率は10~20%であるが, 変形により8~10%低下した.以上のことから, ハイソックスやTbのようにスパン糸を編み込んだバルキーなものは保温性が高く, 変形により低下しにくいと言える.パンティーストッキング類では, 薄いので, 変形による熱輸送率の増加は, 変形前に対して10%以下であるが, いずれも変形前の保温率が10%以下であるため変形後は, 保温率5%以下と非常に断熱性に劣る.
    3) 変形前後とも, ハイソックス類では, 総熱輸送抵抗Rtに対して, 試料自体の熱抵抗Rfの寄与が表面からの熱輸送抵抗Rsより大きい.また変形後も総熱輸送抵抗が他に比べ大きく, 全体の熱輸送に対して, 試料自体の断熱性が大きく働く.
  • ―ポリエステルフィルムおよびポリエステルメッシュスクリーンに付着したトリグリセリド汚れの洗浄性―
    大矢 勝, 皆川 基
    1989 年 30 巻 12 号 p. 588-593
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    トリグリセリド汚れとしてトリパルミチンとトリオレインを用い, 基質の形状, 汚れの性状, および洗浄温度などが泡沫洗浄の洗浄性におよぼす影響について前報と同様, 速度論的に検討した.フィルムの洗浄性についてみるとトリパルミチンの洗浄速度が50℃>70℃>30℃の順に低下することが, またトリオレインの洗浄速度があまり温度に左右されないことが明らかとなった.メッシュスクリーンに付着したトリグリセリドの洗浄では汚れの性状 (液体汚れ, 固体汚れ) が洗浄性を大きく左右する.固体汚れの洗浄結果はフィルムの洗浄結果から予測されるのと同様の傾向が認められるが, 液体状トリグリセリドの洗浄性についてみると, 基質内部からの起泡作用をともなう垂直固定式泡沫洗浄では著しく高い洗浄率を示すが, 平行固定式泡沫洗浄や浸せき洗浄では液体汚れがフィラメント間隙に残留し易いため, 洗浄時間の経過にともなって洗浄速度が大きく低下することが認められる.
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