モアレ縞の原理を応用して, ドレープした試料に等高線をあらわす簡単な装置を作った.
ドレープ形状に等高線を与えて, 主として稜線の形態について検討した結果, 試料の材質やドレープ形状の部位が異なればその曲率は変わるが, 稜線の形態はあくまでも山線であることが明らかになった.さらに, 稜線は布面の放射線方向に曲がっているばかりでなく, 放射線方向に対して直角方向すなわちヨコ方向にも曲がっていることがわかった.
前報において, 平均曲率半径と垂下角との関係を示す理論曲線と片持梁による実験曲線との間にずれがみられ, その原因については判然としなかったが, これはドレープの稜線に存在する3次元的な曲がり歪によって説明できるものと考える.
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