繊維製品消費科学
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34 巻, 9 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 編集委員会
    1993 年 34 巻 9 号 p. 451-456
    発行日: 1993/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 木井 保夫
    1993 年 34 巻 9 号 p. 457-462
    発行日: 1993/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • (第2報) ―人体着用実験による摩擦帯電性の検討―
    高月 智志子, 田村 照子
    1993 年 34 巻 9 号 p. 466-473
    発行日: 1993/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    前報では, 和服の帯電性に及ぼす要因が, 新しく試作した歩行モデル装置を用いて検討された.これに続き, 本報では, 気温20℃, 30%RH, 気流0.2m/s以下の条件下における同様の着用実験が, 10名の健康な女子を対象として行われた.対象とした和服素材は, 絹, 未加工ポリエステル, 加工ポリエステルである.
    未加工ポリエステルの着物は, 対象中最高の帯電電位 (6.0kV) を示し, 一方, 加工ポリエステルは最低 (1.0kV以下) を, 絹はその中間の値を示した.結果は, 前報の装置実験の結果と高い相関を示したが, 着用実験における絹の帯電電位は装置実験の結果に比べて低下がみられた.その理由としては, 絹の吸湿性が非吸湿性のポリエステルより人体からの不感蒸散の吸収に有効に作用したためと考えられる.
    人体の帯電電位は, 0~0.075kVを示し, 和服への帯電位に比して著しく小さく, これは, 人体の静電容量が着物より大きいためと考えられた.
    107m歩行後の人体の帯電電位は, 着物の裾上10cmで測定された電位と高い負の相関 (r=-0.975) を示した.
  • (第1報) ―ドレープ布への心理効果について―
    佐藤 昌子, 皆川 基
    1993 年 34 巻 9 号 p. 474-484
    発行日: 1993/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    三次元形状物体に対し, 光の演出効果が見え方の心理と光学的測光量にどのような影響を及ぼすかを相関色温度5000Kの蛍光灯と3種のポリエステル染色布を用い, ドレープ状態の布を例として検討した.色の異なるローン, 羽二重, デフォールサテンのドレープ布に対し12人の被験者によるSD法によって心理評価を行い, その評定データを因子分析した結果, 感情の第1因子は立体感であり, 第2因子は優雅さ感であった.一方, 分光放射計を用いドレープ状態の布の15ヵ所の各部位の分光放射輝度, 放射輝度, 色度を測定した.ドレープ係数が同じで色の異なるドレープ状態の布を見た場合, 立体感や優雅さ感の心理効果と放射輝度の関係は逆相関関係にあり, 放射輝度が低い色ほど立体的に見え, 優雅に見える.しかし, 放射輝度が低すぎると凹凸部, 部位間の放射輝度差が小さく, 色度差も小さくなり立体的に見えにくくなるので, 中色程度の反射率 (Y%) を持つ色が良いということが明らかになった.
  • (第1報) ―衣服の使用目的と使用者の意識構造との関係―
    井手 幸恵, 磯井 佳子, 風間 健
    1993 年 34 巻 9 号 p. 485-491
    発行日: 1993/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    衣服は, 諸要因を考えて購入される.第1報は, 諸要因のうち, 特に使用目的に注目した.対象は, 学生, その母親および父親の3者である.第1報の目的は, 衣服の品目を使用目的により分類し, その分類と3者の生活行動の特徴との関係を明らかにする.方法は, 3者に対してそれぞれ, 5年間のデータを用いて, 因子分析をおこなった.分析の結果, 衣服の使用目的が, 3者で異なっていることがわかった.3者の使用目的に差が生ずる原因は, 各々の生活行動と意識構造に起因している.
  • 佐藤 哲也, 中村 妙子, 寺主 一成, 福田 保
    1993 年 34 巻 9 号 p. 492-503
    発行日: 1993/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    堅ろう度評価においては判定者の個人誤差は避けることができない.そのため, 測色手法を用いた評価方法が試みられている.
    本研究においては, 汚染用グレースケールとカラースケールを測色し解析することによって, CIELAB表色系における色濃度と鮮明度, またその他のCIELAB表色値を用いる汚染堅ろう度評価式の構成を試みた.そしてさらに, 汚染の視感判定と比較検討することにより, 汚染堅ろう度評価のための次式を得た.
    Fs=5-5〔k1 {ΔEDBH/ (100-Do) } 〕K2
    ΔEDBH=〔 (ΔD) 2+ {ΔBD (100-L*i) L*i/2000} 2+2C'oC'i {1-cos (Δh/180) } 〕1/2
    k1=2.2+0.001 (Δhi290-180) BDi
    k2=0.62+0.00004Δhi290BDi
    ここで, L*i: 試験布のメトリックライトネス
    BDi: 試験布の鮮明度
    C'i: 試験布の補正メトリッククロマ
    C'o: 原白布の補正メトリッククロマ
    Do: 原白布の色濃度
    ΔD: 原白布と試験布の色濃度差, ΔD=Di-Do
    ΔBD原白布と試験布の鮮明度差, ΔBD=BDi-BDo
    △h原白布と試験布のメトリック色相角差, Δh =|h1-ho|
    △hi290試験布のh=290からのメトリック色相角差
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