繊維製品消費科学
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25 巻, 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 佐貫 尹
    1984 年 25 巻 4 号 p. 137-140
    発行日: 1984/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 田中 光二
    1984 年 25 巻 4 号 p. 141-145
    発行日: 1984/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 光石 一太
    1984 年 25 巻 4 号 p. 146-152
    発行日: 1984/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    厚地綿100%スパン織物 (デニム) に対してペーパー起毛加工を実施し起毛効果と布の表面特性 (SMD, MMD, MIU) , 布表面の色変化について検討した結果以下の結論が得られた.
    (1) 起毛効果を表わすパラメーターをXiとしたとき, 色差 (△Eab*) =1.12Xi-1.94で表わされ, 相関係数も0.83である.
    (2) ペーパー起毛により採取角度がたて糸から0゜~50゜では毛羽の方向性がみられるが50°~90°では毛羽の方向性は明確でない.
    (3) 綾織物において表面特性の異方性は, 起毛効果により, 綾方向では, SMDの減少がみられ, 逆綾方向では増加傾向にある.MIUは, 起毛効果の増加に伴い一様に増加し, 組織による方向性はない.
  • (第1報) ―硬水中におけるゼオライトの挙動と布への沈降―
    佐藤 昌子, 堀井 智子, 田村 知佳子, 皆川 基
    1984 年 25 巻 4 号 p. 153-161
    発行日: 1984/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    8種のゼオライト (3A, 4A3種, 5A, 合成モルデナイト, 天然プチロライト) を用い, ゼオライトのCaイオン交換能と硬水中におけるゼオライトのζ電位を検討し, 洗浄過程におけるゼオライトの凝集と木綿布への沈降の関係より洗剤用ゼオライトを探索した.
    1) Caイオン交換能の大きさは, 4A>3A>X>プチロライト~モルデナイト>5Aであり, 4A3種間には大きな差は認められなかった.
    2) Caイオン交換能の大きな4A, 3A, Xは, 硬水中においても負のζ電位が変化しないのに対し, Caイオン交換能の小さいプチロライト, モルデナイト, 5Aは硬度が高くなるにしたがって負のζ電位が低下し, 凝集しやすくなった.
    3) ゼオライトの布への沈降には, 粒子径の大きさと布の糸密度が大きく影響するので, Caイオン交換能が大きく粒子径の小さいゼオライトが有効である.
  • 村岡 雍一郎, 中林 正子, 山崎 隆, 曽根 健夫
    1984 年 25 巻 4 号 p. 162-166
    発行日: 1984/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    比較的簡単な繊維加工によりポリエチレンテレフタレート繊維にカチオン可染性ポリエステル繊維に近い熱転写捺染性を与えることができた.ポリエチレンテレフタレート布を69, 72, 75%硫酸水溶液中で90℃, 60分処理し親水性を向上させ, 3種の媒染染料と1種のカチオン染料で熱転写捺染した.疎水性の強い染料ほど未処理布に対する転写率は高いが, 硫酸処理濃度が上がるにつれて疎水性のもっとも高い染料の転写率は低下し他の3種は上昇した.再転写を抑制する性質 (昇華堅ろう性) は転写率と逆の結果となった.疎水性のもっとも高い染料は処理濃度と共に低下し, 他の3種は向上した.硫酸処理で硫酸エステル部, カルボキシル基の生成が推定され, 未反応残留硫酸と共に親水性および染着活性点を向上させる要因となる.硫酸処理濃度が上がるにつれて染料一繊維間の親和力に変化が生じていることが推定される.
  • 加藤 雪枝, 椙山 藤子
    1984 年 25 巻 4 号 p. 167-173
    発行日: 1984/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    被服における模様と配色の相互関係を着装上より調べるため, まず幾何模様の縞について計画し, イメージに及ぼす配色効果を検討した.
    個性の異なるモデルに縞幅の異なる2色配色のベーシックワンピースを着装した状態のカラースライドをカラーシミュレーターを用いて作成した.形容詞対によるSD法を用いて評価し, 因子分析によってイメージを求めた.イメージと配色効果はMDA-UO, eij型数量化法を用いて解析した.
    縞柄ワンピースのイメージは力量, 活動, 評価, 暖かさの因子であらわされ, 暗い色の配色は「ほっそり」「地味な」「調和」のイメージをあらわし, 淡い色の配色は「ふっくら」「派手な」「不調和」のイメージをあらわす.
  • ―高蔵寺ニュータウンにおける実証研究―
    中川 早苗, 武井 敦子
    1984 年 25 巻 4 号 p. 174-182
    発行日: 1984/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    サラリーマンの服装に対する意識や行動を実証的に把握し, 現代のサラリーマンにとって服装がどのような意味をもっているのかを明らかにするために統計調査を行った.その結果次のようなことが明らかになった.
    1) 職場での仕事が中心のサラリーマンにとって, 服装は個としての自己表現よりも社会的信用や好感を得たり, 組織の一員として仲間との連帯感を得る手段として重要な意味をもっており, 半ば制服化している“背広・ネクタイ”スタイルが, その最も無難なパターンとして支持され愛好されていることが明らかになった.
    2) 服装に対する規範意識・ファッション意識への反応パターンをもとに, 数量化理論皿類によってサンプルを5つの主要なタイプに分類することができた.
    3) 各タイプの差異が, 年令や職業, 職場での地位, 余暇のすごし方や生活関心, 職場での服装規制などによって大きく規定されていることが明らかになった.
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