衣服の廃棄に繋がる色彩要因として最も多いスポット汚れを取り上げ, 汚れの目立ち感に関与する色彩要因について検討を行った.
実験は, 105名の被験者により, まず19色の綿ブロードで作成したテキスタイルの見本を見て, 汚れが目立ち易いと思う色を選出させた.その後, 実際に汚れを付着させたテキスタイルの見本を見て汚れが目立つ順位をつけさせ, さらに洗濯した後の目立ちの評価も行った.実験に使った汚れは, アンケートの結果, 廃棄に繋がりやすいと回答された「醤油」「ファンデーション」「墨汁」等7種類を用いた.
得られたデータを用いて重回帰分析を行った結果, 被験者が予想した汚れの目立ち易い色と, 実際の汚れの目立ちとは異なる結果であった.また, 明度は高く, 赤系よりも青系の布地の方が汚れが目立ちやすいことが明らかになった.
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