繊維製品消費科学
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37 巻, 9 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 蔵 琢也
    1996 年37 巻9 号 p. 438-443
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―身体のレトリックとしてのショール―
    山口 惠里子
    1996 年37 巻9 号 p. 444-453
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    ヨーロッパ人は, 「ジプシー」として知られるヨーロッパの移動民の身体を, ショールをはおる「ルース」な身体として表象してきた.この身体イメージは, 身体を視覚的にとらえ, 身体に密着した「タイト」な衣服を身につけ, 身体の「外的」な境界を明確にしようとするヨーロッパ人のイメージに沿ったものである.移動民のショールは, 実は, 浄と不浄の掟に支配された身体内と身体外を隔離するはたらきをしているのだが, ヨーロッパ人による移動民の表象からは, 移動民のこうした内的な慎みの意識がまったく欠けている.ショールはまたヨーロッパによる文化的な収奪品となった.けれども, それはショールと身体のあいだにある移動民の「内的」な部分には思いがいたらず, うわべだけの文化的な「仮装」におわっている.ヨーロッパ人が身につけるショールは「内」を欠いた仮装にすぎないのであろう.
  • 吉田 万喜子
    1996 年37 巻9 号 p. 454-458
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―具体的な型紙を角度で分析する―
    今岡 春樹
    1996 年37 巻9 号 p. 459-463
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 中川 雄之介
    1996 年37 巻9 号 p. 464-471
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • (一軸方向外力による編目空隙部の面積変化)
    佐々木 陽, 菊池 直子
    1996 年37 巻9 号 p. 481-487
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    形態を容易に変える横編みニットを用い, 一軸方向に外力を加えた時の, 編目が作る個々の空隙部の変化挙動を画像解析手法で捉え, 隣接する空隙部の面積の変化傾向について検討した結果次のことが分かった.
    1) 画像解析手法により, 試料上の微細な変形状態やそれらの変化傾向を捉えることが出来た.
    2) 外力による空隙部の変化挙動は, 外力が加わる前の空隙部の面積の値と, 隣接する空隙部の面積値の大小関係に依存する.また, 各空隙部の面積変化量の大小関係は交互に生じやすい.
    3) 外力が加わる前の初期面積が小さな空隙部ほど大きな変化率をとる.
    4) 外力方向によって変化量の分布に違いが見られる.
    5) シンカループ部で囲まれる空隙部の方が, ニードルループ部の場合よりも変化量が大きい.
  • 尾畑 納子, 桑原 宣彰, 松平 光男
    1996 年37 巻9 号 p. 488-493
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    酸化鉄粒子汚れに対する汚染防止作用のメカニズムを解析するため, 汚染におよぼす基本的な条件として, 酸化鉄粒子濃度および汚染浴の振トウ速度から検討し, 以下の結論を得た.
    (1) 汚染浴の酸化鉄粒子濃度を増加させるとメン布およびポリエステル布への汚染性も増加し, 0.05wt%以上で汚染平衡に達した.しかし, 低濃度領域では, ポリエステル布の汚染性が高いが, 濃度が高くなると, メン布の方が汚染し易くなった.
    (2) 繊維への酸化鉄粒子の付着挙動は, 見掛け上, Langmuir型となった.特に, 酸化鉄粒子汚れの低濃度領域では, メン布はS型, ポリエステル布はL型 (典型的Langmuir) であった.さらに, これらの見かけ上の飽和付着量はメン布で13.4mg/g, ポリエステル布は11.5mg/gであった.
    (3) 汚染浴の振トウ速度を変化させると, 汚染平衡に達するまでに, 振トウ速度の上昇に伴う汚染の進行が遅く, 振トウ速度に比例して汚染が進む段階, そして汚染平衡に達する3つの段階が存在した.
    (4) 振トウ速度の変化による汚染性の変化に対して, 振トウによって粒子の運動によるお互いの接触機会が増すことに加えて, 粒子の分散・凝集の変化が起因していると考えられる.
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