繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
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55 巻, 9 号
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時辞刻告
講座
シリーズ「快適性を理解するためのQ&A」
解説
(第29 回クリーニングに関する情報セミナー講演より)
報文
  • 小島 裕也, 大矢 勝
    2014 年 55 巻 9 号 p. 670-676
    発行日: 2014/09/20
    公開日: 2017/11/28
    ジャーナル オープンアクセス

    濃色平面基質および濃色布にスポット状に付着させた白色汚れについて,デジタルカメラで撮影した画像から定量するためのアプリケーションを開発した.撮影部には接続したコンピュータから操作可能な市販のデジタルカメラを用いてシステムを構築した.実験は白色タイルに赤色染料,黒色タイルに白色ペイントを付着させた試料,白色布に赤色染料,濃紺布に白色ペイントを付着させた試料を準備し,その画像からアプリケーションの評価を行った.

    開発アプリケーションで白色タイルに付着させた有色汚れの面積と汚れの質量の関係を見ると,対応が悪いことが分かった.しかし,ドットごとのK/S値を総和した値(ΣK/S値)は汚れの質量と比例した.黒色タイルに付着させた白色汚れについては,画像データのRGB値をそれぞれ反転させた画像データを元にドットごとのK/S値を求めて計算すると,汚れの質量との間に優れた相関性が認められた.布に関しては白布に付着した濃色汚れ,濃紺布に付着した白色汚れ(RGB値の反転操作後)ともに,布の表裏で明暗に差が生じたが,表裏のΣK/S値の平均値を採用すると汚れの質量と比例する指標となった.よって濃色基質に付着した白色汚れも画像データから定量できることが分かった.

  • ―「こだわり」についての心理的要因の検討―
    鈴木 公啓, 菅原 健介, 西池 紀子, 小松原 圭司, 西口 天志, 藤本 真穂
    2014 年 55 巻 9 号 p. 677-686
    発行日: 2014/09/20
    公開日: 2017/11/28
    ジャーナル オープンアクセス

    本論文では,男性における下着の着用や購入の関心の実態,および,下着へのこだわりの背景にある心理機序について明らかにすることを目的とした.その際,心理的機能がどのような場面,目的で期待されているのか,心理的機能は下着の何が作り出しているのか,心理的機能を期待する背景にどのような要因が関与しているのか,それらをまとめた下着のこだわりの心理モデルを構築し検討した.結果,男性において,下着にも心理的な機能があり,その機能への期待が,下着へのこだわりに結びついているということが明らかになった.中でも,気合いの効果が極めて重要であり,様々な場面でのベースとなっていることが確認された.幅広い年代の男性が,日常生活において直面する様々な場面において,課題を達成するための心理的資源を得るために,お気に入りの下着を着用していることが示された.ただし,そのプロセスについては,女性ほど分化していないことも併せて示された.

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