繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
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58 巻, 10 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
時事刻告
解説
シリーズ「地域に関わる伝統産品」
シリーズ「色彩とインテリア」
シリーズ「もう一度知りたい洗濯表示 ― 基本編 ―」
シリーズ「もう一度知りたい洗濯表示 ― 実用編 ―」
(第35 回クリーニングに関する情報セミナー講演より)
報文
  • ―着衣断面形状,皮膚伸縮特性及び素材の強伸度特性からの考察―
    徐 賢敏, 田村 照子, 佐藤 真理子
    2017 年 58 巻 10 号 p. 823-832
    発行日: 2017/10/25
    公開日: 2017/10/26
    ジャーナル フリー

    成人女子 10 名を被験者として3 種のストレッチ下衣着用時の静立時・歩行時衣服圧(12 部位)を測定し,静的・動的衣服圧に及ぼす要因を明らかにするため,下衣素材の引っ張り強伸度特性,体形の異なる3 名の被験者の着衣時3D 体型,及び椅坐位・歩行時姿勢における皮膚の伸縮特性を調査した.結果,1)対象とした下衣の衣服圧分布は快適範囲であった.2)静的・動的衣服圧はともに,素材の伸長強度が高いほど大であった.3)歩行時各部位の衣服圧は,着衣によって異なる変動パターンを示したが,いずれの着衣条件でも膝蓋中点における衣服圧変動が最大であった.4)各部位皮膚の伸長特性は長軸方向と直交方向で伸縮が拮抗する部位と,両方向共に伸長する膝蓋のような部位に分けられ,後者で高い衣服圧変動が示された.5Kirk の式による歩行時の推定衣服圧は実測衣服圧より高く,素材の伸長応力が大きいほど,皮膚と衣服間のずれが大きいことが示された.

  • 徐 賢敏, 佐藤 真理子, 田村 照子, 松井 有子, 井川 正治
    2017 年 58 巻 10 号 p. 833-841
    発行日: 2017/10/25
    公開日: 2017/10/26
    ジャーナル フリー

    動作時の衣服と皮膚の摩擦に着目し,若年女子102 名を対象に,スポーツウェアによる皮膚摩擦の実態調査を行った.調査対象者の約40%が運動時に摩擦の不快を感じており,その部位は胸,鼠径,大腿内側,腋窩等であった.運動時の下衣として,ポリウレタン素材が多く挙げられ,ぴったりしたものを着用すると答えた人は60%以上であった.そこで,健康肌の若年女子 10 名を被験者に,27℃40RH32℃70RH 2 種の環境条件下,組成(綿・ポリ)と組織(織・編)の異なる4 試料で,大腿内側への摩擦を行い,皮膚表面微細三次元構造への影響について検討した.その結果,皮溝・皮丘間距離の最大値を表す粗さパラメータSRz が,暑熱条件下で低値を示し,暑熱下での編物の摩擦が値を有意に低下させることが明らかとなった.滑りにくい編物の摩擦により,発汗し軟化した皮膚の平滑化が生じたと考えられる.発汗を伴う運動時,伸縮素材の着用による摩擦の皮膚への影響が明らかとなり,ストレッチ性下衣において,設計上の配慮を要すると示唆された

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