本報の目的は女子就労者がブランドの鞄を所持する状態と希望する要因を明らかにすることである.分析手法として因子分析を用いた.結果は以下のとおりであった.
1) 女子就労者が所持している鞄はユリエニタニ, エルメス, フェンディ, マリクレール等が多かった.
2) 女子就労者が希望する鞄はシャネル, ルイ・ヴィトン, プラダ, フェラガモ, フェンディ等が多かった.
3) 因子得点の符号の正負と勤務先, 所持ブランド, 希望ブランドとのそれぞれの間にはχ
2検定を行なった結果, 有意な差があると認められた.
4) 希望するブランドの鞄には3つの要因があることが明らかになった.「ゴージャス-シンプル」, 「話題性-実用性」, 「自己志向-他者志向」の要因と考えた.これらの要因と勤務先や希望ブランドの関連性を追究した.
5) 各ブランド側のアピールが女子就労者によく伝わっていることがわかった.
6) 所持している鞄と希望する鞄とは共通の要因があった.
抄録全体を表示