PCとCCDカメラを組み合わせた画像撮影システムを作成し, 自作の画像処理アプリケーションにより汚れ付着量を測定した.モデルには (1) ガラス板-油性汚れ, (2) PETフィルムー糖質汚れ, (3) 布-油性汚れ, (4) カーペットー粒子汚れの4種を使用した.汚れ付着量は, 撮影した画像のRGB値を画像処理により取得し, 標準試料を利用して求めた補正式を用いて表面反射率に変換した後, Kubelka-Munk式を用いて算出した.
その結果, (1) , (2) , (3) のモデルにおいて, 洗浄前後の試料の画像処理による汚れ付着量および吸光度測定により得た汚れ付着量の間に相関性 (相関係数0.9299~0.9876) が認められた. (4) のモデルにおいては汚れ量が一定以下の部分で相関性 (相関係数0.9741) が確認された.以上より, 実用レベルで画像処理による洗浄性評価を適用することができる可能性があることが示唆された.
抄録全体を表示