繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
Print ISSN : 0037-2072
ISSN-L : 0037-2072
64 巻, 10 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
時辞刻告
解説
シリーズ「SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けての消費を考える」
(第35回 ファッション造形学セミナーより)
研究解説
報文
  • 高橋 哲也, 林 誠, 庄野 栄作 , 松本 健太郎, 真下 章弘
    2023 年 64 巻 10 号 p. 623-632
    発行日: 2023/10/25
    公開日: 2023/10/25
    ジャーナル フリー

    湿式紡糸工程で原料ビスコースにβ- シクロデキストリンパウダーを添加し,レーヨン繊維(以下,“β-CD レーヨン繊維”と記す)を製造した.得られたβ-CD レーヨン繊維の包接機能に関して, フェノールフタレイン溶液を滴下してその色相変化に着目して調べた.その結果,フェノールフタレイン分子のシクロデキストリンへの包接は時間の経過に従って進み,1~2 日後になると最も良く包接するようになることがわかった.また,β-CD レーヨン繊維の包接機能に対する加熱による影響についても調べたところ,シクロデキストリンに包接されていたフェノールフタレイン分子が50℃以上の温度で加熱することによって脱離し,室温にまで冷却されることによって再び包接されることもわかった.ガス吸着性についても調べるべく,β-CD レーヨン繊維を飽和アンモニアガスに3 時間曝した.その後,その繊維をピュアーな空気中に放置した.12 日間が経過した後,新たなテドラー® バッグ中にその繊維を入れ,ピュアーな空気も再注入し,テドラー® バッグごと100℃で30 分間の加熱を行った.その結果,β-CD レーヨン繊維から再び大量のアンモニアガスを放出することがわかった.

交さ点
行事レポート
情報トピックス
繊維 国内トピックス
feedback
Top