繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
Print ISSN : 0037-2072
ISSN-L : 0037-2072
53 巻, 6 号
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時辞刻告
解説
シリーズ「縫製副資材・付属品・アクセサリー類」
シリーズ「消費者行動とマーケティング」
解説
研究解説
交さ点
報文
  • 金 紅淑, 丸田 直美, 廣川 妙子
    2012 年 53 巻 6 号 p. 450-460
    発行日: 2012/06/20
    公開日: 2017/05/30
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究は,個人体型に適合するローライズストレートスカート作図法を提案することを目的とした.成人女子(20~29歳)52人を対象に,下半身人体計測及びローライズストレートスカートの立体裁断を行った.次に,立体裁断展開図の座標計測項目を目的変数として,人体計測項目を説明変数として作図予測式を求めた.ローライズストレートスカート立体裁断展開図の平均図形の作成結果より,前中心腰丈は後ろ中心腰丈より短く,ウエストダーツ量は前より後ろが多く,前・後ウエストダーツ位置は,ストレートスカート基本作図のウエストダーツ位置と異なり,前・後中心寄りになった.単回帰及び重回帰分析の結果,前・後スカート幅はヒップ囲を用いて予測することができた.前・後中心腰丈は,側面視腰部後面下部斜線長,下半身体軸傾斜角度に影響されることが分かった.前・後ウエストダーツロ1(前・後中心寄り)Ⅹ軸値及び脇ダーツロⅩ軸値は,腰部の横径,厚径,周径を用いた予測式が得られた.前・後ウエストダーツ先端Y軸値は,正面視腰部側面下部斜線長,臀囲に対する腹囲のサイズ,臀部突出度等に影響されることが確認された.最後に,これらの予測式を用いて6名の被験者による検証実験を行った結果,ローライズストレートスカート作図予測値の誤差は1%以下を示し,個人体型に適合していることが確認された.

  • 藤上 明子, 岡部 和代, 谷田貝 麻美子
    2012 年 53 巻 6 号 p. 461-469
    発行日: 2012/06/20
    公開日: 2017/05/30
    ジャーナル オープンアクセス

    左右どちらかの乳房を全摘または温存(部分摘出)手術した乳がん術後女性を対象として,上肢挙動に伴うブラジャーフレームのずれを明らかにすることを目的とした.被験者は乳がん術後女性12名(全摘7名,温存5名)である.実験は,試料Iのパッド有無と試料Ⅱのパッド有無の4条件で,上肢挙動を繰り返す間の動きを,CCDカメラで取り込んで,運動画像解析システムで解析した.ブラジャーフレームのずれ量は,上辺より下辺が多く,特に前面カップ下のずれ上がりが顕著であった.上肢挙動中でずれ量が多かったのは,上挙時で,次いで側挙,前挙となった.動作終了時のずれ量は,温存より全摘が多く,特に術側で多くなった.術側はアンダーからトップにかけての形状が平滑であるため,上肢挙動でずり上がった量がそのまま残留する結果となった.しかし,パッドを装着すると,全摘,温存にかかわらず,ずれ量が減少し,特に術側のずれ量が少なくなった.ブラジャーフレームのずれは,パッドを装着することで少なくなり,ずれ難くなることが分かった.

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