現状のカーペットの問題点を探索する目的で主として居間を対象に京阪神地区の消費者調査を行なった.その結果, カーペットの一般性能としては, 1) 使用感, 2) 外観, 3) 耐久性, 4) 取り扱い性の順に重要視している.カーペットについての苦情は居間ではクリーニングが最も多く, 他は掃除が面倒, 汚れがひどい, 色あせなどである.一方客間・応接間ではクリーニングと跡形が多く, ついで色あせ, 掃除が面倒となっている.また, 無地・柄についてはカーペットの大きさ, 用途による傾向はなく, 素材の名称は約半数が認知していない.使用期間では和室において秋冬のみ使用が圧倒的に多く, 購入価格については価格の判明しているものについて見ると帖当り2, 000円以下のものが40%を占める.次期購入予定は使用者, 非使用者の50%が予定しているし, また予算価格については1段上のものを求めている.
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