第3報は, 5種の合・冬用衣料品の55項目の品質要求度を, 西日本に居住する約2000名の女性を対象に調査した.調査データを分析, 考察した主な結果はつぎのとおりである.
(1) 合・冬用でも品質要求度と変動係数の間には, 高度な負の相関関係が存在し, 品質要求度の大きい品質要求項目は変動係数が小さい.したがって, その項目は消費者要求が大体一致している項目である.
(2) 全体的に実用面での品質・機能に関係する項目は品質要求度が大きく, 「外観」を除いて感覚的な品質・機能に関係する項目の品質要求度は小さい.
(3) 調査結果をより簡明にするために, 品質要求度を4段階の記号で表現した.
(4) ワンピースとスカートについて季節差を検出した結果, ワンピースで42項目, スカートで34項目に有意差があった.
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