布がドレープするのは坐屈によるものであると考え, ドレープ形成機構を解明するために, ばねの坐屈力を応用したドレープモデル2種類 (かさ状モデル, カーテン状モデル) を試作し, モデルと布とを対応させ, 形態, 半波形の数, 坐屈力等について検討した.
2種類のモデルはそれぞれ布とよく類似したドレープ形態および挙動を示すので, EIの異なるばねを用いれば, モデルによってこわい布からやわらかい布まで, 種々のドレープ形態を演出できることがわかった.
また, ノード曲線は等間隔に同じこわさの弾性支点を多数持つ直線状物体の坐屈曲線に相当することが実証され, さらに, カーテン状モデルについては, 直線状物体の坐屈力の式が適用できることが明らかになった.
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