繊維製品消費科学
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29 巻, 10 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • ―21世紀への課題として―
    深作 光貞
    1988 年 29 巻 10 号 p. 401-409
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 小嶋 外弘, 永野 光朗
    1988 年 29 巻 10 号 p. 410-416
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―二層構造肌着について―
    諸岡 晴美, 丹羽 雅子
    1988 年 29 巻 10 号 p. 424-431
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    肌着の着用感を素材物性から予測するための手掛かりを得ることを目的として, 二層構造肌着および従来からの綿肌着を用いて着用感のフィールド調査および素材の種々の物理特性を測定し, 次の成果を得た.
    1) 二層構造肌着の着用感の特徴が綿肌着との比較において明らかとなった.
    2) 肌着素材の熱・水分移動特性, 力学的特性, 表面特性等の物理特性値と肌着の主観的な着用感評価とが対応づけられ, 着用者および環境の諸条件の考慮の下に, 素材の物理特性から着用感の予測が可能であることがわかった.
    3) 主成分分析および回帰分析の手法を用いて, 上下肌着としての総合的な快適性に密接に関連する着用感項目をそれぞれ明らかにした.
  • (第2報) ―和服の熱抵抗に及ぼす和服素材の効果―
    呑山 委佐子, 田村 照子
    1988 年 29 巻 10 号 p. 432-437
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    サーマルマネキンにより, 和服素材別に女物ひとえ長着を製作し, 着衣の熱抵抗について検討した結果, 下記のことが明らかとなった.
    1) 着衣の熱抵抗は, 無風時0.45~0.57cloの範囲に分布し, 有風時3.0~41.6%の熱抵抗の低下があり, 着衣の熱抵抗は, 通気性とのかかわり合いが大であった.
    2) 着衣の熱抵抗は, 円筒モデル実験 (空気層4mm) と高度の相関をし, 円筒実験の有効性が示された.
    3) 和服の構造的な特徴としては, 肩から上腕, 腰から大腿にかけて熱貯留が大で, 胸, 背, 前腕, 下腿は小さく, 腰, 腹部は, その中間の値を示した.
  • (第3報) ―洗浄力評価専用グレースケールの試作―
    中村 妙子, 吉川 清兵衛, 植木 智子, 佐藤 哲也, 寺主 一成
    1988 年 29 巻 10 号 p. 438-443
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    今まで, 洗浄力の評価は, 白布の汚れ除去を中心に行われてきたが, 着色布の汚れに対しても評価する必要があることは明らかである.
    これまで使われている洗浄効率では, 初期の汚れ程度が異なっていたり, 着色部に付着した汚れに対しては適用できない.そこで, 白布, 着色布を問わず, 視感評価に基づいた一般的な洗浄力の評価を求めるために, 染色堅牢度判定用グレースケールに相当するような洗浄力評価専用グレースケールを作製することを試みた.
    α=1.5, ω=1.54の値を取るND値を基にグレースケールを作製すると, それは十分に視感評価と対応しており, そのグレースケールを対照基準として無彩色試料における洗浄力の評価を行うと, 視感評価が容易となり, また, グレースケール等級値に準じた評価値が得られた.しかし, 視感判定では, 個人によるばらつきは避けることができないので, 精度よく安定な評価を得るためには, 計測評価が必要である.よって, この洗浄力評価専用グレースケールの試作は, 種々の試料に用いることができる計測による洗浄力評価値を求めるための中間的ステップであると考えている.
  • (第2報) ―布の曲面形成能と基本力学特性との関係―
    綾田 雅子
    1988 年 29 巻 10 号 p. 444-450
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    平面の布を球面にフィットさせて曲面形成するときの形成能は, 構築的なテーラードな衣服に要請される.本報では婦人ドレス, スーツに用いられる織布, 編布, 不織布などの構造の異なる布について, それらの曲面形成の特徴を明らかにし, 布の基本力学特性と関連づけた.
    結果は次の通りである.
    1) 布の曲面形成能は, 織布ではせん断特性が, 編布では伸張特性が最も密接に関わっていることが確かあられた.
    2) 布の曲面形成能と基本力学特性との関係の分析結果から, 布のせん断, 引っ張り, 曲げ特性の (G+HG5) , (EMT/LT) , (B+HB) を用いて, 曲面形成能を予測する式を導いた.
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