日本人成人女子の形態特性を時系列でとらえ, 体型の変化を観察し, 考察を行った.第1回計測資料 (1965~1972年) n=654, 第2回計測資料 (1978~1981年) n=319, 第3回計測資料 (1992~1994年) n=499を10歳ごとの5グループに分けて検討を試みた.
1) 第3回計測資料は全国資料 (1978~1981) との比較において, 各年代とも身長, 腕の長さ (右) について大きく, 危険率1%で有意であった.
2) 第3回計測資料は, ローラー示数, B.M.I., を調べた結果, 40歳代まで増加し, 以後それが維持されていると考えられる.
3) 30歳代180名を無作為抽出し, 主成分分析を行った結果, 第3回計測資料は他に比べて, 身長が高く, 手足の長い集団だと言える.
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