糖尿病
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43 巻, 7 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 井口 利樹
    2000 年 43 巻 7 号 p. 527-528
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 松島 雅人
    2000 年 43 巻 7 号 p. 529-530
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 齋藤 宣彦, 川田 剛裕
    2000 年 43 巻 7 号 p. 531-533
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 新城 孝道
    2000 年 43 巻 7 号 p. 535-537
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 渥美 義仁
    2000 年 43 巻 7 号 p. 539-540
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
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  • 金森 晃
    2000 年 43 巻 7 号 p. 541-544
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 2型糖尿病との対比
    服部 順子, 武田 則之, 高見 和久, 吉野 功二, 佐々木 昭彦, 川地 慎一, 高見 利恵子, 中島 和也, 杉本 美雪, 奥村 昇司 ...
    2000 年 43 巻 7 号 p. 545-551
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    クッシング症候群 (C症) 12例, 末端肥大症 (A症) 6例, 褐色細胞腫 (P症) 6例での耐糖能低下機序を, 2型糖尿病 (DM) 33例と比較解析するために, 経静脈糖負荷試験の結果をミニマルモデルで解析し, インスリン (イ) 感受性 (Sl), glucose effectiveness (SG), 急性インスリン分泌 (AIR) を計算した. SlはC症, A症, DMでは低値で, P症では正常であった, SGはC症, A症, P症では正常でDMで低下した. AIRはP症, DMで低下し, A症, C症でも上昇しなかった. 手術治療後に検討し得たC症10例, P症6例ではAIRが増加した. 以上よりC症とA症はイ抵抗性が特徴的であるが, P症は急性のカテコラミン投与時と異なり, イ感受性は正常であった. P症の耐糖能低下にはイ分泌低下が重要でり, DMはイ抵抗性, イ分泌低下, SG低下の共存が特徴的であった, さらに, C症, A症でイ抵抗性に対する膵β細胞の代償不全も伴っていることが示唆された.
  • 第二報-糖尿病性網膜症の臨床経過
    山口 多慶子, 溝上 哲也, 鉄谷 多美子, 吉村 健清
    2000 年 43 巻 7 号 p. 553-559
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    9年間 (1986~1995) 尿アルブミンクレアチニン比 (A/C) を継続測定した2型糖尿病107例について, 第一報では腎症の進行について後ろ向きの検討をした. 本報では同一の対象を網膜症の側からその進行の臨床背景, さらにそれが腎症の場合と異なるか, そして可逆性の時点を推測した. 初年時 (1986) の網膜症の程度をNDR (N), SDR (S), PPDR (PP), PDR (P) の4群に分け, 9年後の推移をみた, 不変はN; 59.4%, S; 65.0%うち20.0%がNへ改善した. Pからの改善例はなかった. PPからSへの改善1列は脳梗塞を発症した. 各群からPP以上に進行したのはN; 8.7%, S; 35.0%であるが, PPからは87.5%がPへ進行した. 終年時 (1995) の網膜の変化からI群 (N→N, S→N, S), II群 (N→S), III群 (PP以上に進行) に分けた. 罹病期間は斑群が長い傾向を示した (腎症は関与なし). 平均HbA1c値は進行する程I群とは著明な有意差で高値 (腎症よりも有意差大). 血糖コントロール良好例では網膜症の進行は1例もなかった, 経年的には血糖コントロール不良 (HbA1c>8.0%) の率は9年間の前半5年間にII, III群がI群に対して有意に高値 (腎症も同様). 収縮期および拡張期血圧, 脂質は関与を認めなかった (腎症は有意). 以上のことから進行の背景因子は, 網膜症には高血糖, 罹病期間が, 腎症には高血圧, 高血糖, 脂質異常が関与した. なお, 高血糖は経年的には網膜症, 腎症ともに9年間の前半に強い関与を認めた. 網膜症の可逆性の時期はSDRであった.
  • 副島 修, 梅野 美一, 藤田 尚宏, 道免 和文, 宮本 祐一
    2000 年 43 巻 7 号 p. 561-566
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
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    症例は34歳, 男性. 1998年10月ころより口渇を自覚. 1999年1月26日より著明な口渇と嘔吐が出現し, 1月27日に近医に入院となった. 血糖値756mg/dl, 動脈血ガス分析ではpH7.129, HCO3- 4.5mmol/lと代謝性アシドーシスが認められ, 尿中ケトン体の増加が認められたことから糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) と診断された. また, 同時に血清トリグリセリド (TG) 値8, 220mg/dl, 総コレステロール値978mg/dlと著明な高脂血症が認められた. 1月28日には腹痛が増強し, 高アミラーゼ血症と腹部CTにて膵腫大, 膵周囲に浸出液の貯留が認められたため同日当院に転院となった, DKAに高TG血症を伴い, その結果, 急性膵炎が誘発されたと考えられたが, 補液, インスリン持続注入, 血漿交換, 蛋白分解酵素阻害薬等の投与により改善した. 本症例のようにDKAに著明な高脂血症と急性膵炎を併発した報告は稀であり, 貴重な症例と考えられた.
  • 村田 千里, 鈴木 吉彦, 村松 太郎, 谷山 松雄, 渥美 義仁, 松岡 健平
    2000 年 43 巻 7 号 p. 567-569
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    男性2型糖尿病163名のAldehyde dehydrogenase (ALDH) 2遺伝子型と飲酒習慣を調べ, HbA1cへの影響を検討した, 飲酒者ではALDH2非活性型群のHbA1c (8.1±1.3%n=38) は, 活性型群 (7.5±0.9%n=70) より高かった (t検定, p=0.017). ALDH 2 遺伝子型が飲酒因子を介し耐糖能調節に関与する可能性が示唆された.
  • 松林 直, 椋田 稔朗, 河合 雅代, 阪中 明人, 宮川 眞一
    2000 年 43 巻 7 号 p. 571-576
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病外来を併設している当院心療内科を受診した患者に “くいしんぼう”, “いやしんぼう”, “のんべい” という食行動に関連した擬人格の有無をアンケー卜調査用紙を用いて, 平成11年3月に, 任意に行ったところ, 149名の糖尿病患者 (男性96名, 女性53名) が回答した. 14名の摂食障害 (全員女性) を除いた145名の恐慌性障害, 不安神経症, うつ病, 身体表現性障害, 機能性甲状腺疾患など, 非糖尿病患者 (男性44名, 女性101名) を対照とした.“くいしんぼう”, “いやしんぼう”, “のんい” は糖尿病男性患者でそれぞれ36.4%, 25.0%, 39, 6%, 糖尿病女性患者で50.9%, 50.9%, 5.7%, 対照男性患者で18.2%, 9.1%, 18.2%, 対照女性患者で31.7%, 22.8%, 12.9%であった.“くいしんぼう” と “いやしんぼう” のどちらかを有すると回答した患者は, 糖尿病男性患者48.9%, 糖尿病女性患者83.0%, 対照男性患者25.0%, 対照女性患者42.6%であった. これらの擬人格は「好きな食べ物や飲み物が目の前にある時に出現しやすい」と回答したものが糖尿病男性患者45.7%, 糖尿病女性患者84.6%, 対照男性患者64.7%, 対照女性患者59.2%にみられた.
    これらの擬人格のうち, “くいしんぼう” を持つ糖尿病患者はそうでない患者に比して, HbA1cやBMIが有意に高値であることが判明した. また, 対照患者においても, “くいしんぼう” を有する患者はそうでない患者に比してBMIが有意に高値であったことから, 過去あるいは現在において悪しき食習慣を患者は “くいしんぼう” と陰喩している可能性がある.
    今回の調査から, 実に多くの糖尿病患者が食行動と関連する擬人格を有していることが判明した. この擬人格を治療対象とした “くいしんぼう” というメタファーを用いた治療は理にかなった方法と考えられる.
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