世界的に糖尿病の分類と診断基準を見直す機運が高まり, 日本糖尿病学会では1995年に診断基準検討委員会を発足させた. 委員会ではまず学術評議員に対して, 現今の診断基準と分類の問題点についてアンケートを行った. その後1997年にはアメリカ糖尿病学会 (ADA) の新しい報告が出たので, それも参考としながら現在審議中である. 検討事項として糖尿病の概念, 分類, 診断基準があり, 分類では成因分類と病態を組み合わせること, 診断では疫学, 検診, 臨床の場での指針を分けて考えることを考慮中である.
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